2011.
12.
16
つい去年の話ですが、大手出版社でも
ついにリストラが始まったことがずいぶん話題になりましたよネ。
実は私、はるか昔、集英社の編集の人と
お見合いをしたことがあるんです(笑)。
ですので、一連の騒動を感慨深く見ておりました。
我々一般庶民? にはほとんど縁のない
大手流通の世界が繰り広げられていて、
なおかつ「大手出版社社員の年収」が明らかになったのが
画期的? でしたよネ(笑)。
あの方、今はどうしていらっしゃるんでしょう、、、?
このお見合いの時、間に入った親せきのおばちゃんと
今は亡くなった私の母が
「大手出版社やで。
多分( 良くわからんけど )、ものすごい年収やで。
何が何でもこの話、絶対決めなあかんで! 」
と、大盛り上がりになったんです。(笑)
でも、大阪を離れて東京で暮らすのがどうにも心細くて、
結局おことわりすることになったんですが、
( ホントに世間知らずでした。)
「あんたっちゅう子はなんてワガママな子なんやっ。」と
もう、親せき中から総スカンを食ってしまいました。(笑)
あの当時「電子書籍」とか「インターネット」とか「アマゾン」とか
一体世の中の誰が予測できたでしょうか(笑)。
( アキゾン、すごいです。
朝一クリックして、昼過ぎに届くんですもの、、、。)
夫の銀行時代の先輩の方で、
当時明らかに出世コースにいた方だそうですが、
一時期世間を激震させた都市銀行の大再編のため、
( 次々と大手都市銀行が合併した。)
役職が足らず、子会社に出向。
後、その子会社も整理、縮小の波で閉鎖。
結局、早期退職して何年間かは
梅田でライブハウスをやっておられましたが今は店はたたみ、
故郷に戻られました。
現在も故郷の地でギター教室やミニコンサートをされています。
とっても楽しそうです。
この方は、若い頃からプロ並みのギター奏者だったそうで、
すごい腕前の人だったらしいです。
主人の実家の方のおじさんも、昔っから
数々の「素人のど自慢大会」に出場して荒らしまくってて、
もう今は定年して歌揺、カラオケ教室をやってて、
かなりの生徒をかかえてて、
自分のCD販売まで(笑)、やってます。
「芸は身を助ける」というのは真実です。
私も同じようなことを実行して、このことを
ほんとに実感しています。
( 私は楽器ではなく花ですが、、、。)、
例のリーマンショックの後、社長である夫には
全然給料がとれない時期がしばらく続いてたんですが、
このころ趣味がこうじて始めた
花苗の生産直売のほうの日銭が入ってきて、
一日の売上を握りしめて(笑)、
その日の晩に食べるおかずとかタバコとか、
主人の飲むビールとかを買いに走ってました(笑)。
花なんて単価が安いんで、それを商売にする気なんか
初めはぜんぜんなかったんですが、
何故かなりゆきから販売するようになり、それでも
「現金商売って、ありがたいなあ、、、。」
ってしみじみ思いました(笑)。
父がよく、
「サラリーマンはツブシがきかん。」
と言ってましたが、
いつ会社にツブされてもいい程度の、
何らかの「ハイレベルなスキル」
を、早い段階で修得を心掛けておくことをお勧めします。
政府は「定年制の延長」をやかましく言い始めていますが、
それが実行できる企業が一体何割あるのか、はなはだ疑問です。
私の母方のいとこは昔、それはもう苦労して日航のパイロットに
なったのですが早期退職勧告を受けています。
私の同期の友人の夫は、大手生命保険会社に
25年以上勤務していましたが、
2年前早期退職勧告を受け依願退職し、
今月から入学金が300万円の介護関係の専門学校に通っています。
年齢は53才です。
この生命保険会社は昔、新卒の時に私が勤めていた会社で、
社員の妻のパート、アルバイトなどは
いっさいしてはいけない暗黙の規則があり、
友人は結婚してからこの方、働いたことは1度もありません。
大手自動車メーカーに25年勤める知人が、
ずっと技術畑でエンジニアで歩いてきたにも関わらず、
去年突然営業へ回され、やはり依願退職されました。
この方は47才です。
1つだけ言える事は、今までの
「常識」とされていた「価値観」や「ものさし」では容易に
「人生という長距離列車」を判断、予測することができない
「混迷の時代」に入った、ということなんだと思います。
刻々と世の中の情勢は目まぐるしく変化していて
昨日まではAだったのに今日はB。
大手マスコミの言う事も鵜呑みにはできません。
一体何が正しくて、何が違っていて、
どの情報が正確なのかウソなのか
全くわけがわかりません。
大手企業にお勤めのサラリーマンの皆さん。
きびしいお話をするようですが、あなた方の積み上げている
「経験、スキル」など、「会社」を一歩外に出たら、
ほとんど何の役にも立たないものかもしれません。
あなたが持っている程度の「経験、スキル」など、
たいがい誰でも持っているものかもしれません。
まれに中途採用してくれる大手企業もありますが、
彼らの求める「経験、スキル」というのは、
「超ハイレベル」のもので、例えていうなら、
「英語、中国語、スペイン語、フランス語4ヶ国語が
堪能な人材が1人だけ欲しいなー。」
という位のハイレベルなもので、
採用される確率は限りなくゼロに近いです。
会社という看板をはずされたら「ただのおっさん」にしか
すぎない、という現実をあえてしっかりと認識しておくことが
後のちの自分と大事な家族を守ることになると思うんです。
これは決して「第3者的 人ごと意見」ではなくて、
夫が最初の会社を辞めた時点でイタいほど体験した事実です。
彼はそれを30代で経験して良かった、といいます。
50代60代ならば、もしかしたらそこから再度立ち上がる
気力が出たかどうか自信がない、とも言います。
我々妻たちもいつ何どき夫が突然、
「脱サラするぞ」と言い出す万一に備えて、
充分な心の準備運動、筋肉強化、メンタルトレーニングなどを
しておく必要はあると思うんです。
もしも私が大手企業の経営者ならば、現在の経済状況、
ここ数年の自社の売上の過酷な推移、
40代、50代の社員の給料の多寡、
自社の社員数などから、同じことをせざるを得ない、
と冷静に判断するからです
「経営者目線」で見ると自然の成り行きにすぎません。
もはや定年まで無事在職できる人間はごく少数にすぎない、
大多数は最長で55才まで、と見定めておくべきだ。
という記事が多く見られるようになってきました。
それも怖い話ですが、、、。
40代、50代といえば、男の人生の中で、仕事の面でも
最も円熟期を迎える時ではないでしょうか?
その時点で早期退職を余儀なくされる、
全く異業種へ移動、転職せざるを得ない
中高年のサラリーマンの方が
現在ゴマンといらっしゃいます。
会社というものは、ほんとに冷たいものだと思います。
組織が大きければ大きいほど、その冷酷さには唖然とします。
けれど今さらそんなことを愚痴ってみても始まりません。
これも時代のなりゆきですから、、、。
自分の身は自分で守るしかない、と思います。
ついにリストラが始まったことがずいぶん話題になりましたよネ。
実は私、はるか昔、集英社の編集の人と
お見合いをしたことがあるんです(笑)。
ですので、一連の騒動を感慨深く見ておりました。
我々一般庶民? にはほとんど縁のない
大手流通の世界が繰り広げられていて、
なおかつ「大手出版社社員の年収」が明らかになったのが
画期的? でしたよネ(笑)。
あの方、今はどうしていらっしゃるんでしょう、、、?
このお見合いの時、間に入った親せきのおばちゃんと
今は亡くなった私の母が
「大手出版社やで。
多分( 良くわからんけど )、ものすごい年収やで。
何が何でもこの話、絶対決めなあかんで! 」
と、大盛り上がりになったんです。(笑)
でも、大阪を離れて東京で暮らすのがどうにも心細くて、
結局おことわりすることになったんですが、
( ホントに世間知らずでした。)
「あんたっちゅう子はなんてワガママな子なんやっ。」と
もう、親せき中から総スカンを食ってしまいました。(笑)
あの当時「電子書籍」とか「インターネット」とか「アマゾン」とか
一体世の中の誰が予測できたでしょうか(笑)。
( アキゾン、すごいです。
朝一クリックして、昼過ぎに届くんですもの、、、。)
夫の銀行時代の先輩の方で、
当時明らかに出世コースにいた方だそうですが、
一時期世間を激震させた都市銀行の大再編のため、
( 次々と大手都市銀行が合併した。)
役職が足らず、子会社に出向。
後、その子会社も整理、縮小の波で閉鎖。
結局、早期退職して何年間かは
梅田でライブハウスをやっておられましたが今は店はたたみ、
故郷に戻られました。
現在も故郷の地でギター教室やミニコンサートをされています。
とっても楽しそうです。
この方は、若い頃からプロ並みのギター奏者だったそうで、
すごい腕前の人だったらしいです。
主人の実家の方のおじさんも、昔っから
数々の「素人のど自慢大会」に出場して荒らしまくってて、
もう今は定年して歌揺、カラオケ教室をやってて、
かなりの生徒をかかえてて、
自分のCD販売まで(笑)、やってます。
「芸は身を助ける」というのは真実です。
私も同じようなことを実行して、このことを
ほんとに実感しています。
( 私は楽器ではなく花ですが、、、。)、
例のリーマンショックの後、社長である夫には
全然給料がとれない時期がしばらく続いてたんですが、
このころ趣味がこうじて始めた
花苗の生産直売のほうの日銭が入ってきて、
一日の売上を握りしめて(笑)、
その日の晩に食べるおかずとかタバコとか、
主人の飲むビールとかを買いに走ってました(笑)。
花なんて単価が安いんで、それを商売にする気なんか
初めはぜんぜんなかったんですが、
何故かなりゆきから販売するようになり、それでも
「現金商売って、ありがたいなあ、、、。」
ってしみじみ思いました(笑)。
父がよく、
「サラリーマンはツブシがきかん。」
と言ってましたが、
いつ会社にツブされてもいい程度の、
何らかの「ハイレベルなスキル」
を、早い段階で修得を心掛けておくことをお勧めします。
政府は「定年制の延長」をやかましく言い始めていますが、
それが実行できる企業が一体何割あるのか、はなはだ疑問です。
私の母方のいとこは昔、それはもう苦労して日航のパイロットに
なったのですが早期退職勧告を受けています。
私の同期の友人の夫は、大手生命保険会社に
25年以上勤務していましたが、
2年前早期退職勧告を受け依願退職し、
今月から入学金が300万円の介護関係の専門学校に通っています。
年齢は53才です。
この生命保険会社は昔、新卒の時に私が勤めていた会社で、
社員の妻のパート、アルバイトなどは
いっさいしてはいけない暗黙の規則があり、
友人は結婚してからこの方、働いたことは1度もありません。
大手自動車メーカーに25年勤める知人が、
ずっと技術畑でエンジニアで歩いてきたにも関わらず、
去年突然営業へ回され、やはり依願退職されました。
この方は47才です。
1つだけ言える事は、今までの
「常識」とされていた「価値観」や「ものさし」では容易に
「人生という長距離列車」を判断、予測することができない
「混迷の時代」に入った、ということなんだと思います。
刻々と世の中の情勢は目まぐるしく変化していて
昨日まではAだったのに今日はB。
大手マスコミの言う事も鵜呑みにはできません。
一体何が正しくて、何が違っていて、
どの情報が正確なのかウソなのか
全くわけがわかりません。
大手企業にお勤めのサラリーマンの皆さん。
きびしいお話をするようですが、あなた方の積み上げている
「経験、スキル」など、「会社」を一歩外に出たら、
ほとんど何の役にも立たないものかもしれません。
あなたが持っている程度の「経験、スキル」など、
たいがい誰でも持っているものかもしれません。
まれに中途採用してくれる大手企業もありますが、
彼らの求める「経験、スキル」というのは、
「超ハイレベル」のもので、例えていうなら、
「英語、中国語、スペイン語、フランス語4ヶ国語が
堪能な人材が1人だけ欲しいなー。」
という位のハイレベルなもので、
採用される確率は限りなくゼロに近いです。
会社という看板をはずされたら「ただのおっさん」にしか
すぎない、という現実をあえてしっかりと認識しておくことが
後のちの自分と大事な家族を守ることになると思うんです。
これは決して「第3者的 人ごと意見」ではなくて、
夫が最初の会社を辞めた時点でイタいほど体験した事実です。
彼はそれを30代で経験して良かった、といいます。
50代60代ならば、もしかしたらそこから再度立ち上がる
気力が出たかどうか自信がない、とも言います。
我々妻たちもいつ何どき夫が突然、
「脱サラするぞ」と言い出す万一に備えて、
充分な心の準備運動、筋肉強化、メンタルトレーニングなどを
しておく必要はあると思うんです。
もしも私が大手企業の経営者ならば、現在の経済状況、
ここ数年の自社の売上の過酷な推移、
40代、50代の社員の給料の多寡、
自社の社員数などから、同じことをせざるを得ない、
と冷静に判断するからです
「経営者目線」で見ると自然の成り行きにすぎません。
もはや定年まで無事在職できる人間はごく少数にすぎない、
大多数は最長で55才まで、と見定めておくべきだ。
という記事が多く見られるようになってきました。
それも怖い話ですが、、、。
40代、50代といえば、男の人生の中で、仕事の面でも
最も円熟期を迎える時ではないでしょうか?
その時点で早期退職を余儀なくされる、
全く異業種へ移動、転職せざるを得ない
中高年のサラリーマンの方が
現在ゴマンといらっしゃいます。
会社というものは、ほんとに冷たいものだと思います。
組織が大きければ大きいほど、その冷酷さには唖然とします。
けれど今さらそんなことを愚痴ってみても始まりません。
これも時代のなりゆきですから、、、。
自分の身は自分で守るしかない、と思います。
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2011.
07.
28
1990年半ばあたりから、
人件費の削減のために各企業一斉に
「新卒採用」を大幅に控えるという時代が長く続きました。
控えた分の足りない人材を
正社員の半分以下の人件費の
「派遣、フリーター」などでまかないました。
今や「派遣、フリーター」は
全労働者の4割近くに達しつつある。
ともいわれています。
そのため一時期企業の収益は
回復基調に転じましたがその後、
リーマンショックで吹き飛んでしまいました。
しかも企業側が予測していたより
人件費の削減は実現せず、
(それはそうです。
中高年の給料はすでに「新卒」の何倍もの
高水準ですから。)
何よりも「新しい力、戦力」が
育ってこないという事態になりました。
結果企業の「人材の空洞化」が進み、
あわてて経営者達は削減すべき人件費を
安い「新卒」から高給の「中高年」へとシフトしました。
リストラです。
企業が欲しいのは「新卒」のみであって、
「既卒」はいりません。
しかし、ホワイトカラーの失業率が
特に問題なのはそれだけではありません。
もっと深刻なことは、
大手企業は数年も前からホワイトカラーの人材を
日本よりも賃金の安い海外、
特に中国に大量に「アウトソーシング」
しています。
( ちなみにアメリカは主にインドへです。)
原因はグローバル化とIT化です。
もっと以前までは、
海外への雇用の流出はブルーカラー系の
単純労働だけだったはずです。
ところがIT化が進んだために、
ホワイトカラーの仕事をマニュアル化して、
海外流出させ、
大量の失業者を出しているのです。
たとえばデスク上でできる仕事、
経理、総務、ソフト開発、人事など
本来ならば日本のホワイトカラーの業務であった仕事や、
あるいは
コールセンター業務などが
どんどん中国などへ流出しています。
日本の中国でのアウトソーシングの
最大拠点は大連です。
ここにものすごく優秀な中国人の人材が
ワンサカといるそうです。
あまり知られていないかもしれませんが、
以前ウチのパソコンは
NECだったのですが、「お客様サポートセンター」に
電話コールした先はなんと中国でした。
このことを業者の人から聞いた時、
もう、のけぞるぐらい驚きました。
だって日本語ペラペラ。
ほとんど日本人そのものなのですから。
まさか電話の向こうが中国で、
中国人の人としゃべっていたとは
想像もしませんでした。
すでに、旅行業界、通信販売、各モバイル企業などが
コールセンターを中国をメインに
海外へアウトソーシングしています。
グローバルな過当競争に打ち勝つため、
企業は情け容赦なく
よりコストが安くつくあの手この手を打ちます。
デスク上で可能な仕事は
徹底してマニュアル化することにより、
パソコンを1クリックするだけで送信できるのですから、
優秀なより安い人材が膨大に存在する
インド、中国などへシフトするのです。
特にインドは理工系の優秀な人材も多く、
先進国のハイレベルなソフト開発、
システム業務なども引き受けているそうです。
すでにアメリカでは
「高学歴の優秀な人たち」が
インドへの大量のアウトソーシングの結果、
ワーキングプア化しています。
( NHK特集を見た方、多いと思います。)
アメリカがくしゃみをすれば日本が大風邪をひく。
というのは戦後の長い歴史の中で明らかです。
こんな時代がこようとは、
大昔まだ私が新卒OLだった頃、
一体誰が予測できたでしょうか?
絶対に安全だと誰もが信じていたレールが
ある日突然目の前ではずされてしまうことも
ありうるのです。
結論として頼れるのは自分のみ。です。
自分自身の「筋力」のみ。
しかもひと昔前ならば頭脳明晰でさえあれば、
もしかして無事ゴールまでのレールに
乗れたかもしれませんが、事態がこうなってくると
もはやそれだけではダメ。
かもしれないのです。
頭脳と肉体との筋トレが必要です。
いかに早い段階から頭も体も
「筋トレ」しておくか。
だと思うのです。
人件費の削減のために各企業一斉に
「新卒採用」を大幅に控えるという時代が長く続きました。
控えた分の足りない人材を
正社員の半分以下の人件費の
「派遣、フリーター」などでまかないました。
今や「派遣、フリーター」は
全労働者の4割近くに達しつつある。
ともいわれています。
そのため一時期企業の収益は
回復基調に転じましたがその後、
リーマンショックで吹き飛んでしまいました。
しかも企業側が予測していたより
人件費の削減は実現せず、
(それはそうです。
中高年の給料はすでに「新卒」の何倍もの
高水準ですから。)
何よりも「新しい力、戦力」が
育ってこないという事態になりました。
結果企業の「人材の空洞化」が進み、
あわてて経営者達は削減すべき人件費を
安い「新卒」から高給の「中高年」へとシフトしました。
リストラです。
企業が欲しいのは「新卒」のみであって、
「既卒」はいりません。
しかし、ホワイトカラーの失業率が
特に問題なのはそれだけではありません。
もっと深刻なことは、
大手企業は数年も前からホワイトカラーの人材を
日本よりも賃金の安い海外、
特に中国に大量に「アウトソーシング」
しています。
( ちなみにアメリカは主にインドへです。)
原因はグローバル化とIT化です。
もっと以前までは、
海外への雇用の流出はブルーカラー系の
単純労働だけだったはずです。
ところがIT化が進んだために、
ホワイトカラーの仕事をマニュアル化して、
海外流出させ、
大量の失業者を出しているのです。
たとえばデスク上でできる仕事、
経理、総務、ソフト開発、人事など
本来ならば日本のホワイトカラーの業務であった仕事や、
あるいは
コールセンター業務などが
どんどん中国などへ流出しています。
日本の中国でのアウトソーシングの
最大拠点は大連です。
ここにものすごく優秀な中国人の人材が
ワンサカといるそうです。
あまり知られていないかもしれませんが、
以前ウチのパソコンは
NECだったのですが、「お客様サポートセンター」に
電話コールした先はなんと中国でした。
このことを業者の人から聞いた時、
もう、のけぞるぐらい驚きました。
だって日本語ペラペラ。
ほとんど日本人そのものなのですから。
まさか電話の向こうが中国で、
中国人の人としゃべっていたとは
想像もしませんでした。
すでに、旅行業界、通信販売、各モバイル企業などが
コールセンターを中国をメインに
海外へアウトソーシングしています。
グローバルな過当競争に打ち勝つため、
企業は情け容赦なく
よりコストが安くつくあの手この手を打ちます。
デスク上で可能な仕事は
徹底してマニュアル化することにより、
パソコンを1クリックするだけで送信できるのですから、
優秀なより安い人材が膨大に存在する
インド、中国などへシフトするのです。
特にインドは理工系の優秀な人材も多く、
先進国のハイレベルなソフト開発、
システム業務なども引き受けているそうです。
すでにアメリカでは
「高学歴の優秀な人たち」が
インドへの大量のアウトソーシングの結果、
ワーキングプア化しています。
( NHK特集を見た方、多いと思います。)
アメリカがくしゃみをすれば日本が大風邪をひく。
というのは戦後の長い歴史の中で明らかです。
こんな時代がこようとは、
大昔まだ私が新卒OLだった頃、
一体誰が予測できたでしょうか?
絶対に安全だと誰もが信じていたレールが
ある日突然目の前ではずされてしまうことも
ありうるのです。
結論として頼れるのは自分のみ。です。
自分自身の「筋力」のみ。
しかもひと昔前ならば頭脳明晰でさえあれば、
もしかして無事ゴールまでのレールに
乗れたかもしれませんが、事態がこうなってくると
もはやそれだけではダメ。
かもしれないのです。
頭脳と肉体との筋トレが必要です。
いかに早い段階から頭も体も
「筋トレ」しておくか。
だと思うのです。
2011.
07.
27
「昇進ポスト」はパイの奪い合いですが、多くの企業は先程いった
「高いレベルで上昇し続ける売上」もなければ、当然ながらこの先
「永遠に売上が上がり続ける。」という見通しも全くないので、
「年功序列システム」はすでに機能していません。
つまり、昔なら10個あったイスが1つしか用意できません。
1番乗りで「昇進ポスト」というイスに座れなかった人は
そのイスが空くまでずっと順番待ちですが、
1991年のバブル崩壊後の「超就職氷河期」を
勝ち抜いてきたオオカミのような連中が
ズラーッと長蛇の列をつくっています。
残念ながらほとんどの多くの若者たちは
上の「ポスト」に座れる日の目を見ないまま
ずっと勤続してゆくしかありません。
つまり、「末端の下働き」のままでこの先ずっと、
働き続けることを余儀なくされてしまうのです。
口でいうのはたやすいですが、
1人の生身の人間にとってそれはつらく、長く、
出口の見えない道のりかもしれません。
「派遣、フリーター」の方たちの仕事内容や
労働時間がほとんど同じでも権限移譲もなく、
「昇給」も見込めない過酷な現状は良くご存じのとおりです。
「仕事へのやりがいやモチベーション」と
「序列」とはやはり事実上、
密接にリンクすると思います。
会社という組織では序列があがり、
権限の移譲がなければ
「やりがいのある仕事」
をさせてもらえるのは実際の所
なかなかむずかしいのではないでしょうか?
若い人たちが「仕事のやりがい」を
求める、求めない以前に、会社側には、
彼らが「やりがいのある仕事」につける機会など
本当にくるのでしょうか?
前回お話したように、
多くの企業ですでに「定期昇給」の
完全廃止を打ち出しており、
仕事の中身も「やりがい」とは程遠いものならば、
当然のことながらまじめで、
上昇志向の強い人ほど現実の閉塞感に
絶望してしまうと思います。
しかもその先の見えない閉塞感が、
今後彼らの人生の何十年の長きにわたって
ずっと続いてゆくわけです。
昨今「30代会社員のうつ病」が
激増していることが社会問題になっていますが、
このような閉塞感に閉ざされた状況で長期にわたって
働き続けることがいかに彼らの精神を蝕んでいるかが
容易に想像することができます。
かつての私を含む、
サラリーマンの夫を持つ妻たちの皆さんは、
このような現在の日本企業の状況をしっかりと把握し、
いかに夫たちがつらく苦しく
閉塞感に閉ざされた会社勤めを
私たち妻子の為にやり続けているかを
理解、認識しておく必要があると思うのです。
まちがっても、
何でちっとも給料上がらないの? とか
何でいつまでも出世できないの? とか
全然実力ないんじゃないの? とか
リストラされたらどうすんのよ?
などと言ってはいけません。(笑)
いつ何どき自分の夫がある夜突然、
「もうこれ以上がまんできない。俺はいち抜けた。」
と言い出す可能性はあります。(笑)
つづく
「高いレベルで上昇し続ける売上」もなければ、当然ながらこの先
「永遠に売上が上がり続ける。」という見通しも全くないので、
「年功序列システム」はすでに機能していません。
つまり、昔なら10個あったイスが1つしか用意できません。
1番乗りで「昇進ポスト」というイスに座れなかった人は
そのイスが空くまでずっと順番待ちですが、
1991年のバブル崩壊後の「超就職氷河期」を
勝ち抜いてきたオオカミのような連中が
ズラーッと長蛇の列をつくっています。
残念ながらほとんどの多くの若者たちは
上の「ポスト」に座れる日の目を見ないまま
ずっと勤続してゆくしかありません。
つまり、「末端の下働き」のままでこの先ずっと、
働き続けることを余儀なくされてしまうのです。
口でいうのはたやすいですが、
1人の生身の人間にとってそれはつらく、長く、
出口の見えない道のりかもしれません。
「派遣、フリーター」の方たちの仕事内容や
労働時間がほとんど同じでも権限移譲もなく、
「昇給」も見込めない過酷な現状は良くご存じのとおりです。
「仕事へのやりがいやモチベーション」と
「序列」とはやはり事実上、
密接にリンクすると思います。
会社という組織では序列があがり、
権限の移譲がなければ
「やりがいのある仕事」
をさせてもらえるのは実際の所
なかなかむずかしいのではないでしょうか?
若い人たちが「仕事のやりがい」を
求める、求めない以前に、会社側には、
彼らが「やりがいのある仕事」につける機会など
本当にくるのでしょうか?
前回お話したように、
多くの企業ですでに「定期昇給」の
完全廃止を打ち出しており、
仕事の中身も「やりがい」とは程遠いものならば、
当然のことながらまじめで、
上昇志向の強い人ほど現実の閉塞感に
絶望してしまうと思います。
しかもその先の見えない閉塞感が、
今後彼らの人生の何十年の長きにわたって
ずっと続いてゆくわけです。
昨今「30代会社員のうつ病」が
激増していることが社会問題になっていますが、
このような閉塞感に閉ざされた状況で長期にわたって
働き続けることがいかに彼らの精神を蝕んでいるかが
容易に想像することができます。
かつての私を含む、
サラリーマンの夫を持つ妻たちの皆さんは、
このような現在の日本企業の状況をしっかりと把握し、
いかに夫たちがつらく苦しく
閉塞感に閉ざされた会社勤めを
私たち妻子の為にやり続けているかを
理解、認識しておく必要があると思うのです。
まちがっても、
何でちっとも給料上がらないの? とか
何でいつまでも出世できないの? とか
全然実力ないんじゃないの? とか
リストラされたらどうすんのよ?
などと言ってはいけません。(笑)
いつ何どき自分の夫がある夜突然、
「もうこれ以上がまんできない。俺はいち抜けた。」
と言い出す可能性はあります。(笑)
つづく
2011.
07.
26
自分の夫が会社でどういう状況に置かれているのか
実際のところ、私たち女にはほとんどわかりません。
もちろん例外はあるでしょうが、多くの男の人は職場での
自分の立場や現実をあまり家庭に持ち込みたくないようです。
私自身、夫がサラリーマンであった頃は彼がどういう仕事をして、
どういうことを考え、感じ、
日々仕事をしていたのか全くわかりませんでした。
特に仕事が営業でしたから、朝早く出勤して日付の変わる頃に
帰宅するのですから知りようがありませんでした。
私の友人も会社員を夫に持つ人達は大体同じ事を言います。
またこれは私だけではないと思うのですが、
サラリーマンの妻たちの多くが
今、世の中がどうなっているのか。どうなのか。
夫の勤めている会社がどういう状況なのか。
良く分からない部分が多いと思うのです。
私自身当時あまり新聞を読むこともなかったですし、
経済誌を読むこともなかったので
世間知らずもいいところだったと思います。
私だけかもしれませんが、、、。(笑)
ところがここ数年の間に、私は昭和ウン年生まれですが、
私の同級もしくは後輩の友人たちの夫、
あるいはごく身近な知人の方で、
「大手大企業」といわれる会社にお勤めの旦那様たちが、
定年を待たずに次々と「早期退職」されてしまっている。
という状況が起こっています。
(大手の友人たちの夫のうち、1人を除いて全員です。)
年齢は皆さん40代から50代です。
これはたまたま私の身近の知り合いだけに起こった現象なのか?
そうではなくて現在の日本企業全体に起こっている現実なのか?
私は後者だと思います。
会社員の夫を持つ以上、いつ起こっても不思議はないほどに
世の中の現状はきびしいです。
多くの方がご存じのようにすでに年功序列、定期昇給、
終身雇用は崩れ去っています。
どんなにすばらしい大手大企業でも終点まで乗せていっては
くれない時代になってしまったのです。
数年前ならば「窓際族」とか揶揄されながらも閉職で何とか
無事定年まで勤めることができたでしょうが、それができない
深刻な状態になっているのだと思います。
大手企業ですらなりふりかまわずリストラに踏み切る。
という体力の衰えが起こっています。
というより、体力の衰えはすでに何年も前から起こっていて、
大企業はその資金力の豊富さで何とかここまでやりくりしてきて、
現在にいたってとうとうこれ以上持ちこたえることができない状況。
ということだと思います。
男の方はご存じの方も多いと思いますが、1990年の半ば頃には
多くの企業ですでに「年功序列」「定期昇給」は事実上機能不全に
おちいっていました。
このシステムを維持していく為には、毎年毎年確実に
「高いレベルで売上が上昇し続ける。」という大原則が
絶対に必要です。
いわれてみれば当たり前のことなのですが、
お給料を上げ続ける為には
「売上が高いレベルで上がり続ける。」
という前提がなければ不可能です。
今、ごく一部の企業をのぞいてこの「前提」を維持できている
企業は本当に少ないです。
リーマンショックののち、
むしろ減収、減益している企業が大多数です。
ご承知の通り、そこへ震災と電力問題が
深刻な打撃を加えています。
ウチももちろん例外ではなくここ数年、
実に苦しい売上減が続き、
ようやく何とか元の体制に立て直しつつあったところに
さらに震災で大きな影響を受けました。
各メーカーさんの工場が千葉、栃木、つくばなどに多くあり、
被災されたために商品の製造が止まってしまい、
4月期入っていた仕事がほとんど飛んでしまったのです。
我々弱小事業者が1年のうち1期日を失うということは
死活問題になりかねません。
しかも「大手企業」の中高年の方はすでに「高給」です。
私のごく身近な人が次々と早期退職してゆく事態を見ていると
事の深刻さを改めて実感します。
弱小零細事業者はもともと
初めからずっとそういう状態で来ているのですが、
力があるはずの「大手企業」がそうだということが、
話には聞いていても身近で起こるまでは実感しませんでした。
深刻な現実は中高年の方だけではなく、
若い方たちはより深刻です。
すでに多くの企業で「定期昇給」はとうに廃止されています。
早ければ20代後半から30代で
基本給の昇給は「頭打ち」となり、
「昇進」する以外「昇給」することはないわけです。
ところが「昇進」させる「ポスト」がないのです。 つづく
実際のところ、私たち女にはほとんどわかりません。
もちろん例外はあるでしょうが、多くの男の人は職場での
自分の立場や現実をあまり家庭に持ち込みたくないようです。
私自身、夫がサラリーマンであった頃は彼がどういう仕事をして、
どういうことを考え、感じ、
日々仕事をしていたのか全くわかりませんでした。
特に仕事が営業でしたから、朝早く出勤して日付の変わる頃に
帰宅するのですから知りようがありませんでした。
私の友人も会社員を夫に持つ人達は大体同じ事を言います。
またこれは私だけではないと思うのですが、
サラリーマンの妻たちの多くが
今、世の中がどうなっているのか。どうなのか。
夫の勤めている会社がどういう状況なのか。
良く分からない部分が多いと思うのです。
私自身当時あまり新聞を読むこともなかったですし、
経済誌を読むこともなかったので
世間知らずもいいところだったと思います。
私だけかもしれませんが、、、。(笑)
ところがここ数年の間に、私は昭和ウン年生まれですが、
私の同級もしくは後輩の友人たちの夫、
あるいはごく身近な知人の方で、
「大手大企業」といわれる会社にお勤めの旦那様たちが、
定年を待たずに次々と「早期退職」されてしまっている。
という状況が起こっています。
(大手の友人たちの夫のうち、1人を除いて全員です。)
年齢は皆さん40代から50代です。
これはたまたま私の身近の知り合いだけに起こった現象なのか?
そうではなくて現在の日本企業全体に起こっている現実なのか?
私は後者だと思います。
会社員の夫を持つ以上、いつ起こっても不思議はないほどに
世の中の現状はきびしいです。
多くの方がご存じのようにすでに年功序列、定期昇給、
終身雇用は崩れ去っています。
どんなにすばらしい大手大企業でも終点まで乗せていっては
くれない時代になってしまったのです。
数年前ならば「窓際族」とか揶揄されながらも閉職で何とか
無事定年まで勤めることができたでしょうが、それができない
深刻な状態になっているのだと思います。
大手企業ですらなりふりかまわずリストラに踏み切る。
という体力の衰えが起こっています。
というより、体力の衰えはすでに何年も前から起こっていて、
大企業はその資金力の豊富さで何とかここまでやりくりしてきて、
現在にいたってとうとうこれ以上持ちこたえることができない状況。
ということだと思います。
男の方はご存じの方も多いと思いますが、1990年の半ば頃には
多くの企業ですでに「年功序列」「定期昇給」は事実上機能不全に
おちいっていました。
このシステムを維持していく為には、毎年毎年確実に
「高いレベルで売上が上昇し続ける。」という大原則が
絶対に必要です。
いわれてみれば当たり前のことなのですが、
お給料を上げ続ける為には
「売上が高いレベルで上がり続ける。」
という前提がなければ不可能です。
今、ごく一部の企業をのぞいてこの「前提」を維持できている
企業は本当に少ないです。
リーマンショックののち、
むしろ減収、減益している企業が大多数です。
ご承知の通り、そこへ震災と電力問題が
深刻な打撃を加えています。
ウチももちろん例外ではなくここ数年、
実に苦しい売上減が続き、
ようやく何とか元の体制に立て直しつつあったところに
さらに震災で大きな影響を受けました。
各メーカーさんの工場が千葉、栃木、つくばなどに多くあり、
被災されたために商品の製造が止まってしまい、
4月期入っていた仕事がほとんど飛んでしまったのです。
我々弱小事業者が1年のうち1期日を失うということは
死活問題になりかねません。
しかも「大手企業」の中高年の方はすでに「高給」です。
私のごく身近な人が次々と早期退職してゆく事態を見ていると
事の深刻さを改めて実感します。
弱小零細事業者はもともと
初めからずっとそういう状態で来ているのですが、
力があるはずの「大手企業」がそうだということが、
話には聞いていても身近で起こるまでは実感しませんでした。
深刻な現実は中高年の方だけではなく、
若い方たちはより深刻です。
すでに多くの企業で「定期昇給」はとうに廃止されています。
早ければ20代後半から30代で
基本給の昇給は「頭打ち」となり、
「昇進」する以外「昇給」することはないわけです。
ところが「昇進」させる「ポスト」がないのです。 つづく