2011.
08.
21
無店舗販売その③
→無店舗販売その①はこちらからどうぞ
独立して最初の立ち上げ期に、
無店舗で商売をスタートさせるというのは、
予想以上にむずかしいものだ。
と、いうことを少しご理解いただけたかと思います。
「無店舗商売」には、
商品を販売する。
サービスを販売する。
技術、技能を販売する。
情報を販売する。
ノウハウを販売する。
などの商売が考えられますが、(その29)でお話した通り、
店舗が無いために、顧客から仕事を獲得するのに、
高度な営業、宣伝スキルが必要で、それらは大変むずかしく、
しかもそれを直接お客様から、維持、継続して実現させるのは
独立後の初期の立ち上げ期ではあまりにも困難である。
と、いうお話をさせて頂きました。
そして(その25)では、開業してから軌道にのせるのに
数年単位の実に長い年月がかかる。
というお話もさせて頂きました。
夫は脱サラ後、
「無店舗の元請け」と「無店舗の下請け」との
両方を経験したワケですが、
前者ではあえなく失敗して
後者の方で何とか維持、継続させ、
軌道にのせることができました。
特に最初に失敗した後、実をいうとヘタをすれば2人は離婚。
家庭は崩壊。 今頃彼も私もどうなっていたことか。
と、いうほどのダメージを受けてしまったのです。
ですので、私たちはそのつらかった経験から、
「何も無理をして最初から元請けをしなくても良いのでは?」
と、考えています。
最初は無理せず、「無店舗の下請け」からスタートさせて、
十分に経験を積んでから、いよいよ「元請け」の方へに
乗り出せば良いのでは?
と、思うのです。
ウチは10年以上の「下請け」を経験したのちに、
「元請け」の方へもチャレンジしました。
現在は多くの同業者さんと同様、両方同時進行です。
「下請け」を長年しっかりと下積みすると、
不思議なモノで、
「元請け」へのシフトがスムーズに展開できるものなのです。
やはりその業界での長年の経験や実績、
信用や自信、といったこと、
そして何よりも「横のつながり、人脈」といったものが
すでに十分積み上がっているからだと思います。
ただし、それには1つ条件があって、それは下請け時代に
「いずれ必ず、元請けとしてできるようになろう。」
と、強く意識して、目標をはっきりと持って、
下請け時代を重ねてゆく事が重要です。
実は私たちもこの問題で1つ小さな事件があり、
その時点から夫と私ははっきりと、
「今は下請けだけだがいずれ必ず元請け仕事をやってやろう。」
と、明確に目標設定をしたのです。
(また章を変えてこの小さな事件のお話をさせてくださいネ。)
ですので、ただ漠然と下請け仕事をやっていたら、
多分ずっとそのままで行ってしまう、と思うのです。
やはりその方が楽ですから、、、。
そのような意識を明確に持ちつつ、日々仕事をすれば、
おのずと見えるものが違ってきます。
お客様への対応一つとっても明らかに違ってきます。
情報の収集、マーケティングの勉強、
企画、立案、宣伝、営業スキルの勉強などなど、
いずれ元請けとしてやってゆくための、
たくさんの高度なスキルを同時進行で
必死で勉強してゆくと思うのです。
ですので無店舗で、
なおかつ下請けの形態を持つ職種で、
何とかどこかの下請けに潜り込む。
と、いう体制での初期立ち上げが一番無理がなくて
良いのではないでしょうか?
これならば比較的簡単に、
脱サラして始めてチャレンジしてゆく方にも
取り組みやすいと思うのです。
そして長く下積みを経験しながら、
実際の仕事のスキルを同時進行で、
あせることなくじっくりと年数をかけて
積み上げてゆけば良い。
と、思うのです。
下請けはもちろん元請けよりも利益は薄いですが、
その分宣伝、広告費などはかかりませんし、
初めは親会社1つか2つに何とか潜り込めば良いと思います。
そして親会社を4つ、5つとだんだん増やしていって
リスク分散してゆけば、5年や10年、充分遊ぶことなく
継続的に仕事を獲得してゆける。 と、思います。
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2011.
08.
21
無店舗販売その②
建築業のあえて「下請け」からのスタート。
最初の脱サラ、独立の失敗で
「無店舗販売の元請け」
の困難さを思い知った夫は、
その後数年間にわたり「人生の迷路」にはまり込んで、
苦しみもがくハメになるのですが(笑)。
そののちに何とか立ち直ることができて、
再び会社員として通常の生活が
少しずつ可能になってゆきます。
(このあたりの経緯は
のちほどまた詳しくお話させて下さいね。)
「建築、下請け」と聞けば、
もしかしてホワイトカラーのサラリーマンの方は、
何となくあまり良いイメージが
湧かない方もおられるかもしれません。(笑)
建築といっても裾野が広いので、
私も隅々までは良くわかりませんが、
私個人としてはこのような形態が存在していたことを
とてもありがたいことと、こんにちでも思っています。
確実に売上を回収させることと、
即、継続的な仕事確保が可能な職種の模索をしていた時に、
夫はたまたま偶然に、この形態で事業されている
小さな建築業の施工会社さんとの出会いがありました。
私がまだ3つ4つの頃、
父が元々京都で左官職人だったこと。
若い職人さんがしょっちゅう出入りしていて、
良く遊んでもらったこと。
父がのちに大手建設会社の下請けで製造業をしていたこと。
夫があれこれと苦しみ模索していた頃、
私は生活費を稼ぐために道路工事や地下鉄工事、
建築現場のガードマンをしていて、
現場仕事の親方さんや職人さんたちと、
とても仲良くさせて頂いていて、実に楽しくて、
それまで私自身が所属していたホワイトカラーの世界よりも、
こっちの世界の方が断然おもしろいやん。
と、考えるようになっていたこと。
などから私自身も「建築業」の世界にすんなりと、
(というより自ら進んで)
入っていくことができました。
前回(その29)でお話したように、
独立してすぐに「無店舗」で
なおかつ「元請け」である。
というのはきわめて困難なもので、
私たちには軌道にのせるまで
維持、継続させることはとても不可能でした。
しかしながら、
「店舗商売はイヤ。」
「常に宣伝広告を要する商売はイヤ。」
「多額の初期投資はダメ。」
「初めから人を雇うのはダメ。」
「どんなに利益があったとしても、やりたくない。
と思う仕事はダメ。」
「パートナーとなる私が、これならやりたい。
と強く思える仕事でないとダメ。」
とか、とにかく私たちには制限が多かったのです。(笑)
( 脱サラする前の重要要件①②③ならびに
その26、その27、その29
ならびに、その28のポイント②
を、ご参照下さいネ。 )
それらを全て解決するには、
初期開業の立上げは、
「大手メーカーさんの下請け」
として、
お仕事をさせて頂くことから
スタートさせるのがベストだと
夫も私にも思われました。
(その3)で、
初めに申しあげたように、ウチは
システムバス、キッチン、
給湯器などシステム商品の施工ならびにリフォーム業ですが、
リフォーム業は「元請け仕事」ですが、
システムバス、キッチン施工の方は
全て「下請け」だけでやってきました。
「元請け」のリフォーム業に着手したのは
13-14年ぐらい経ってからで、
それまでのずーっと長い間、
システム品の施工のみでやってきました。
もちろん下請けには下請けのつらさが山ほどありますが
それよりも前回お話したように、
「宣伝、広告なしで即、継続して仕事が頂ける。」ことと、
「仕事をやって、その翌月には確実に支払いをして頂ける。」こと。
この2点の方が何よりも肝心だったのです。
ありがたいことに各大手メーカーさんは
25日締めか末締めで、翌25日に確実に
ウチの銀行口座に現金でお振込みして下さいますし、
コゲつくという心配はほぼありません。
(100パーセントとは言いませんが、、。)
メーカーさん直属の下請けなので、
継続してお仕事を頂いてきているので、
1番最初の月だけ1ヶ月遅れになりますが、
その後は順繰りに毎月の入金となります。
「元請け仕事」はたしかに表面売上げは良いですが、
商品の仕入れ代、宣伝広告費などに多額の資金がかかり、
さらに支払いの不履行というリスクも
ないワケではありません。
「システム商品」というのはかなりの高額商品なのです。
ただし受注発注ですから在庫を抱える、
というリスクはありません。
しかし、下請け仕事の方は
大手メーカーさんの看板でお仕事をさせて頂いているのですから、
ウチが販売しているのは「施工技術のみ。」です。
チラシや広告を出したことも1度もありませんし、
出す必要がありません。
実はリフォーム業の方でも、
ウチはチラシを出したことがありません。
チラシなしでお仕事を頂いています。
その理由はまた別の機会に詳しくお話させて頂きます。
(チラシは昔母の手伝いで、さんざん痛い思いをしたので、
つくづく好きではありません。(笑) )
もちろんフランチャイズなどではないので
ロイヤリティとか違約金とかを払う必要などありません。
ただし、
看板をお借りしてお仕事を頂くワケですから、
ウチが「元請け」でやる時よりも、
もちろん施工費は割安になります。
ですので前回お話したように、
「元請け」「下請け」「タイアップ」
と取り交ぜて、
やっておられる事業所さんがほとんどです。
その③につづく
建築業のあえて「下請け」からのスタート。
最初の脱サラ、独立の失敗で
「無店舗販売の元請け」
の困難さを思い知った夫は、
その後数年間にわたり「人生の迷路」にはまり込んで、
苦しみもがくハメになるのですが(笑)。
そののちに何とか立ち直ることができて、
再び会社員として通常の生活が
少しずつ可能になってゆきます。
(このあたりの経緯は
のちほどまた詳しくお話させて下さいね。)
「建築、下請け」と聞けば、
もしかしてホワイトカラーのサラリーマンの方は、
何となくあまり良いイメージが
湧かない方もおられるかもしれません。(笑)
建築といっても裾野が広いので、
私も隅々までは良くわかりませんが、
私個人としてはこのような形態が存在していたことを
とてもありがたいことと、こんにちでも思っています。
確実に売上を回収させることと、
即、継続的な仕事確保が可能な職種の模索をしていた時に、
夫はたまたま偶然に、この形態で事業されている
小さな建築業の施工会社さんとの出会いがありました。
私がまだ3つ4つの頃、
父が元々京都で左官職人だったこと。
若い職人さんがしょっちゅう出入りしていて、
良く遊んでもらったこと。
父がのちに大手建設会社の下請けで製造業をしていたこと。
夫があれこれと苦しみ模索していた頃、
私は生活費を稼ぐために道路工事や地下鉄工事、
建築現場のガードマンをしていて、
現場仕事の親方さんや職人さんたちと、
とても仲良くさせて頂いていて、実に楽しくて、
それまで私自身が所属していたホワイトカラーの世界よりも、
こっちの世界の方が断然おもしろいやん。
と、考えるようになっていたこと。
などから私自身も「建築業」の世界にすんなりと、
(というより自ら進んで)
入っていくことができました。
前回(その29)でお話したように、
独立してすぐに「無店舗」で
なおかつ「元請け」である。
というのはきわめて困難なもので、
私たちには軌道にのせるまで
維持、継続させることはとても不可能でした。
しかしながら、
「店舗商売はイヤ。」
「常に宣伝広告を要する商売はイヤ。」
「多額の初期投資はダメ。」
「初めから人を雇うのはダメ。」
「どんなに利益があったとしても、やりたくない。
と思う仕事はダメ。」
「パートナーとなる私が、これならやりたい。
と強く思える仕事でないとダメ。」
とか、とにかく私たちには制限が多かったのです。(笑)
( 脱サラする前の重要要件①②③ならびに
その26、その27、その29
ならびに、その28のポイント②
を、ご参照下さいネ。 )
それらを全て解決するには、
初期開業の立上げは、
「大手メーカーさんの下請け」
として、
お仕事をさせて頂くことから
スタートさせるのがベストだと
夫も私にも思われました。
(その3)で、
初めに申しあげたように、ウチは
システムバス、キッチン、
給湯器などシステム商品の施工ならびにリフォーム業ですが、
リフォーム業は「元請け仕事」ですが、
システムバス、キッチン施工の方は
全て「下請け」だけでやってきました。
「元請け」のリフォーム業に着手したのは
13-14年ぐらい経ってからで、
それまでのずーっと長い間、
システム品の施工のみでやってきました。
もちろん下請けには下請けのつらさが山ほどありますが
それよりも前回お話したように、
「宣伝、広告なしで即、継続して仕事が頂ける。」ことと、
「仕事をやって、その翌月には確実に支払いをして頂ける。」こと。
この2点の方が何よりも肝心だったのです。
ありがたいことに各大手メーカーさんは
25日締めか末締めで、翌25日に確実に
ウチの銀行口座に現金でお振込みして下さいますし、
コゲつくという心配はほぼありません。
(100パーセントとは言いませんが、、。)
メーカーさん直属の下請けなので、
継続してお仕事を頂いてきているので、
1番最初の月だけ1ヶ月遅れになりますが、
その後は順繰りに毎月の入金となります。
「元請け仕事」はたしかに表面売上げは良いですが、
商品の仕入れ代、宣伝広告費などに多額の資金がかかり、
さらに支払いの不履行というリスクも
ないワケではありません。
「システム商品」というのはかなりの高額商品なのです。
ただし受注発注ですから在庫を抱える、
というリスクはありません。
しかし、下請け仕事の方は
大手メーカーさんの看板でお仕事をさせて頂いているのですから、
ウチが販売しているのは「施工技術のみ。」です。
チラシや広告を出したことも1度もありませんし、
出す必要がありません。
実はリフォーム業の方でも、
ウチはチラシを出したことがありません。
チラシなしでお仕事を頂いています。
その理由はまた別の機会に詳しくお話させて頂きます。
(チラシは昔母の手伝いで、さんざん痛い思いをしたので、
つくづく好きではありません。(笑) )
もちろんフランチャイズなどではないので
ロイヤリティとか違約金とかを払う必要などありません。
ただし、
看板をお借りしてお仕事を頂くワケですから、
ウチが「元請け」でやる時よりも、
もちろん施工費は割安になります。
ですので前回お話したように、
「元請け」「下請け」「タイアップ」
と取り交ぜて、
やっておられる事業所さんがほとんどです。
その③につづく
2011.
08.
20
無店舗販売その①
「無店舗元請け商法」とは、
最も難易度の高い商売である。
夫は最初の脱サラ、独立でこの「無店舗商売」をしたのですが、
見事に失敗し、うつ病にまでなってしまいました。(笑)
「即、継続して確実に仕事が頂ける。」ことと、
「仕事をやって確実に支払いをして頂ける。」こと。
今考えてみればごく当たり前のことなのですが、
この2点が何よりも実現できなければ、
とても初期立ち上げから軌道に乗せるまでの長い間、
破たんさせずに維持するのは絶対に無理だ。
ということが最初の脱サラの失敗で痛烈にわかったのです。
(その25)でお話させて頂いたように、
独立、開業した初期の立上げから
その事業が軌道にのるまでに、
こんにちの世の中の動向では、
数年単位という大変長い時間がかかります。
同時に最初の独立で売上の回収がいかに困難きわめるか。
ということも思い知らされていたので、
とにかく確実に「集金」できる形でスタートさせないといけない。
と、思えました。
夫が初めの独立に失敗したのは売上が立っても、
肝心の集金が数ヵ月後になるのが致命的だったのです。
(その25 最初の脱サラ失敗要因 を参照下さいネ。)
もう1つ、夫は「営業とマーケティング」が本職ですが、
( その6、その7、その8 を参照して下さいネ。)
それでも「無店舗商売」で、
継続的にお客さまから直接仕事を獲得する、ということは、
素人にとってかなりハードルが高すぎる。
ということがわかったからです。
ベテランの営業マンでも「無店舗」で、
さらに全く「ブランド力」もなく、
お客様から直接継続的に仕事を獲得する。
ということは実に至難のことであり、
とても素人が初めから順調にできることとは思えません。
「無店舗商法の元請け」とは商売としてもっとも
難易度の高い形態なのです。
副業程度ならばともかくそれで十分生活できるだけの
給料を確保できるだけの売上を、
毎月毎月継続して取ってゆくのは
夫が最初の独立をした時に失敗した通り困難きわまりない。
ということを経験上思わざるをえません。
このあたりの問題は夫もそうだったのですが、
陥りやすい所だと思います。
やはり何事も、実際にやってみないと
わからないものです。
前にお話した通り、
夫は継続して毎月の自分の給料がとれなくて、
とうとうマチ金にまで手を出してしまい、
(その19、23、24 参照)
ドツボにはまってしまった人なので、
もちろん私も共に大変つらい日々を送った経験があるので、
私はこれから独立を計画されている方には
夫と同じような無理な体制では始めて頂きたくない。
と思っています。
「店舗商売」は、
お客様とのハードルがかなり低いので、
素人には手を出しやすいのですが、
やはり資金がかかりすぎるので、
前にお話したとおり除外していました。(その26参照)
「無店舗商売」で、
直接お客様から永続的に仕事を頂くには、
同じく永続的に「宣伝、広告」は欠かせません。
しかし、宣伝、広告は同じくものすごく
「固定経費」がかかるということは、
私自身の昔の経験で十分わかっていたことなので、
初めの段階ではとても見込めるものではありませんでした。
大昔、母が婦人子供服のお店をやっていて、
私がチラシの製作、配布、ボスティングなどを
全てひき受けてやっていた経験があり、
印刷、折込代など毎月かなりの
宣伝広告費がかかっていました。
過去に1度でもチラシ配布や
ポスティングをやった経験のある方は
おわかり頂けると思うのですが、
チラシを入れてもそれほどの
「集客効果」があるとは思えませんでした。
「バーゲン、値引き、激安。」のチラシの時は
それなりに効果はある。
という程度で、むしろ値引き、印刷、折込代で、
いつもより多量のチラシを入れる月は赤字でした。
特にポスティングは、
それは苦労して何千枚とポスティングして、
ほとんどお客様が来ないときに、
「二度とポスティングなどやるものか。」
と、固く心に決めました。(笑)
ですので「常に宣伝、広告を要する商売」も、
「それだけは絶対にやりたくない。」
と思っていました。(笑)
私の一番近い身内が35年不動産業をやっていますが、
(社長が私の従兄で、今は甥っ子が2代目でやっています。)
やはり、
「チラシ、折込広告は昨今ほとんど効果がない。」
と、同じことを言います。
ここは輪転機を持っているのですが、
最近はほとんど使っていないそうです。
今は不動産業界でも「宣伝広告」は
ほとんどインターネットだそうです。
不動産業界には共同のツールが完備されていて、
月々わずかの経費でネットに載せてもらえるそうです。
商売には全くの未経験の人が「無店舗商法の元請け」で
スタートさせた場合、十分生活できる程度の仕事を継続して獲得し、
さらにそのお客様が「リピーター」となってくださって、
商売を軌道にのせるのに一体どれぐらいの年数がかかるのか。
その間一体どれぐらいの「宣伝広告費」がかかるのか、
今の私でもちょっと測りかねます。
同業者でかなりの老舗で、
なおかつきちんとした店舗、事務所を
お持ちのリフォーム業者さんでも、
よほどの大手か、
ごく一部を除いて「元請け」1本だけで
やっている所はほとんどありません。
たいてい「下請け」と「元請け」と「「タイアップ」などを
取り交ぜて、何とか仕事を継続して取っていける。
というのが実情なのです。
これらの様々な困難な問題を、
全てクリアさせるのは
本当にむずかしいです。
独立して開業する。
と、一口で簡単に言っても、
如何に多くの制限の中で、
暗中模索しなければならないか。
なんですよネ、、、。
私たちもホントに皆さんと同じように、
ああでもない。こうでもない。
と、長い間模索し続けたので、、、。
こののち、夫と私の「デコボココンビ」は
苦肉の策で今度は、
建築業界の「大手メーカーさんの下請け」から
初期立ち上げをすることが一番良いのでは?
と、考えてホントにしつこく(笑)、二度目の脱サラへの
準備をこの後スタートしてゆくことなるのです。
次回その「建築業の下請け」について、もう少し詳しく
お話をさせてくださいネ。
その②につづく
「無店舗元請け商法」とは、
最も難易度の高い商売である。
夫は最初の脱サラ、独立でこの「無店舗商売」をしたのですが、
見事に失敗し、うつ病にまでなってしまいました。(笑)
「即、継続して確実に仕事が頂ける。」ことと、
「仕事をやって確実に支払いをして頂ける。」こと。
今考えてみればごく当たり前のことなのですが、
この2点が何よりも実現できなければ、
とても初期立ち上げから軌道に乗せるまでの長い間、
破たんさせずに維持するのは絶対に無理だ。
ということが最初の脱サラの失敗で痛烈にわかったのです。
(その25)でお話させて頂いたように、
独立、開業した初期の立上げから
その事業が軌道にのるまでに、
こんにちの世の中の動向では、
数年単位という大変長い時間がかかります。
同時に最初の独立で売上の回収がいかに困難きわめるか。
ということも思い知らされていたので、
とにかく確実に「集金」できる形でスタートさせないといけない。
と、思えました。
夫が初めの独立に失敗したのは売上が立っても、
肝心の集金が数ヵ月後になるのが致命的だったのです。
(その25 最初の脱サラ失敗要因 を参照下さいネ。)
もう1つ、夫は「営業とマーケティング」が本職ですが、
( その6、その7、その8 を参照して下さいネ。)
それでも「無店舗商売」で、
継続的にお客さまから直接仕事を獲得する、ということは、
素人にとってかなりハードルが高すぎる。
ということがわかったからです。
ベテランの営業マンでも「無店舗」で、
さらに全く「ブランド力」もなく、
お客様から直接継続的に仕事を獲得する。
ということは実に至難のことであり、
とても素人が初めから順調にできることとは思えません。
「無店舗商法の元請け」とは商売としてもっとも
難易度の高い形態なのです。
副業程度ならばともかくそれで十分生活できるだけの
給料を確保できるだけの売上を、
毎月毎月継続して取ってゆくのは
夫が最初の独立をした時に失敗した通り困難きわまりない。
ということを経験上思わざるをえません。
このあたりの問題は夫もそうだったのですが、
陥りやすい所だと思います。
やはり何事も、実際にやってみないと
わからないものです。
前にお話した通り、
夫は継続して毎月の自分の給料がとれなくて、
とうとうマチ金にまで手を出してしまい、
(その19、23、24 参照)
ドツボにはまってしまった人なので、
もちろん私も共に大変つらい日々を送った経験があるので、
私はこれから独立を計画されている方には
夫と同じような無理な体制では始めて頂きたくない。
と思っています。
「店舗商売」は、
お客様とのハードルがかなり低いので、
素人には手を出しやすいのですが、
やはり資金がかかりすぎるので、
前にお話したとおり除外していました。(その26参照)
「無店舗商売」で、
直接お客様から永続的に仕事を頂くには、
同じく永続的に「宣伝、広告」は欠かせません。
しかし、宣伝、広告は同じくものすごく
「固定経費」がかかるということは、
私自身の昔の経験で十分わかっていたことなので、
初めの段階ではとても見込めるものではありませんでした。
大昔、母が婦人子供服のお店をやっていて、
私がチラシの製作、配布、ボスティングなどを
全てひき受けてやっていた経験があり、
印刷、折込代など毎月かなりの
宣伝広告費がかかっていました。
過去に1度でもチラシ配布や
ポスティングをやった経験のある方は
おわかり頂けると思うのですが、
チラシを入れてもそれほどの
「集客効果」があるとは思えませんでした。
「バーゲン、値引き、激安。」のチラシの時は
それなりに効果はある。
という程度で、むしろ値引き、印刷、折込代で、
いつもより多量のチラシを入れる月は赤字でした。
特にポスティングは、
それは苦労して何千枚とポスティングして、
ほとんどお客様が来ないときに、
「二度とポスティングなどやるものか。」
と、固く心に決めました。(笑)
ですので「常に宣伝、広告を要する商売」も、
「それだけは絶対にやりたくない。」
と思っていました。(笑)
私の一番近い身内が35年不動産業をやっていますが、
(社長が私の従兄で、今は甥っ子が2代目でやっています。)
やはり、
「チラシ、折込広告は昨今ほとんど効果がない。」
と、同じことを言います。
ここは輪転機を持っているのですが、
最近はほとんど使っていないそうです。
今は不動産業界でも「宣伝広告」は
ほとんどインターネットだそうです。
不動産業界には共同のツールが完備されていて、
月々わずかの経費でネットに載せてもらえるそうです。
商売には全くの未経験の人が「無店舗商法の元請け」で
スタートさせた場合、十分生活できる程度の仕事を継続して獲得し、
さらにそのお客様が「リピーター」となってくださって、
商売を軌道にのせるのに一体どれぐらいの年数がかかるのか。
その間一体どれぐらいの「宣伝広告費」がかかるのか、
今の私でもちょっと測りかねます。
同業者でかなりの老舗で、
なおかつきちんとした店舗、事務所を
お持ちのリフォーム業者さんでも、
よほどの大手か、
ごく一部を除いて「元請け」1本だけで
やっている所はほとんどありません。
たいてい「下請け」と「元請け」と「「タイアップ」などを
取り交ぜて、何とか仕事を継続して取っていける。
というのが実情なのです。
これらの様々な困難な問題を、
全てクリアさせるのは
本当にむずかしいです。
独立して開業する。
と、一口で簡単に言っても、
如何に多くの制限の中で、
暗中模索しなければならないか。
なんですよネ、、、。
私たちもホントに皆さんと同じように、
ああでもない。こうでもない。
と、長い間模索し続けたので、、、。
こののち、夫と私の「デコボココンビ」は
苦肉の策で今度は、
建築業界の「大手メーカーさんの下請け」から
初期立ち上げをすることが一番良いのでは?
と、考えてホントにしつこく(笑)、二度目の脱サラへの
準備をこの後スタートしてゆくことなるのです。
次回その「建築業の下請け」について、もう少し詳しく
お話をさせてくださいネ。
その②につづく