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2013. 01. 29  
南亭雑記さんに教えて頂いた
ドイツ文学翻訳家・口承文芸研究家である
池田香代子さんのブログよりご紹介です。

美しい文章の奥にりんとした池田さんの姿が見えるようで、、、
あこがれるなあ、、、こういう女性。
100ぺん生まれ変わってもやっちゃん無理だよ~(泣)。


この方もまぎれもなく
何百万何千万ものエビータたちのおひとりです。


以下転載させて頂きます


わたしたちは今、静かに怒りを燃やす東北の鬼です

これは、去る9月19日、東京の明治公園でひらかれ、
じっさいには6万人が集まった「さようなら原発5万人集会」での、
「ハイロアクション福島」の武藤類子さんのスピーチの一節です。

武藤さんが声をふり絞るように、
しかし毅然とこう言い放つのを6万人の大群衆の1人として
聞き届けたとき、初秋の晴天のもと、
わたしのなかでまなざしの方向が
決定的に変わったことを思い知りました。

その感動は今なお続いています。
それを、ここに記録することにしました。

わたしの親たちは西のほうの出身です。
祖先は隼人の薩摩や霊熊の熊野という
征服された土地に生きてきました。
東北のまつろわぬ民の裔、武藤さんたちと同じです。

武藤さんの言う鬼は隠(オン)か黒い闇の奥に潜む聖なる力です。
クマ(隈)もどん詰まりの漆黒の闇を表し、熊と表象され、
その闇はオン、鬼に通じます。

熊本、熊野、阿武隈……そこは古来、
「明るい中央」が誅殺するしかないとするほどに
恐れた者どもの棲息する場なのでした。

東北の鬼が目を覚ました。

近代日本の首都の、
文明開化の時代を記念する人工の森のほとりで、
東北の鬼が怒りを宣告した。

これはもうただではすまないだろう。

わたしは身震いするような衝撃とともに、
まつろわぬと誓った土地から、
蝦夷(えみし)のまなぐ(眼)をかっと見開き、
中央を睨み返す者たちの列につく覚悟を固めたのでした

この秋、ぜったいに口にしてはならないとされたもの、
憶えておいででしょう。

栗、銀杏、あけび、きのこ、山菜、川魚、猪、鹿。

これらは、この列島に人が住み始めたときから
幾千年幾万年ものあいだ、
豊かな滋養を恵んでくれてきたものです。

それがすべて食べてはならないほどに汚染されてしまった。

こんなこと、この列島の自然はかつて経験したことがありません。
それほどの大罪をわたしたちの時代は犯してしまった
過去未来をつうじて、わたしたちは最も呪われた世代です。

けれど、
「明るい中央」と「昏(くら)いふるさと」の関係は
一筋縄ではいきません。
ふるさとが一方的に抑圧されてきた、
などとは軽々に言えないのです。

昏いふるさとは明るい中央にあこがれのまなざしを送り続けてきた、
そういう側面も否定できません。
先日、郡山に行ったとき、安積という地名に思わず、

「芭蕉が日の暮れるまで『かつみ、かつみ』と
花を探し歩いたところですね」

とたずねたら、

「ええ、でも見つからなかったのです。
見つかって一句作ってくれていれば名物にもなったのですが」

と土地の方は残念がっていました。
わたしはとっさに、芭蕉を引き合いに出したことを恥じました。
ほんとうのところ、芭蕉が鴨長明という
京の住人の書き物に出てくるからと言って、
その花を実地検分しようとしたことが、
安積をふるさととする人びとにどれだけの意味があるのでしょう。

けれど、芭蕉に発見され、中央のまなざしという
ピンで文化の標本におさめられてナンボというわびしい価値観は、
安積の人びとにも抜き難く内面化されているのです。

それが屈折したかたちで原発をみずから呼び込んだ、
と福島出身の若い社会学者、開沼博さんは言います。
(『フクシマ論』)

中央従属一辺倒ではなく、いやいや押しつけられたばかりではなく、
原発という時代の最先端を行く巨大科学で中央を見返してやる、
原発誘致にはそんな歪んだ反中央の捨て身の決断もあったのだ、と。

そして、ふるさとは今また敗れました。

30日のNHKのETV特集「果てしなき除染~南相馬からの報告~」は、
いつ果てるともない除染の営みを描き、
その原因となった原発事故と、
それへの東電や国の対応への怒りを全篇にみなぎらせた、
秀抜なドキュメンタリーでした。

その中に、山を除染する実験がありました。

「山の表土は100年でようやく1センチ生み出される、
 5センチ剥ぐ、500年分を剥ぐ」

といった淡々としたナレーションの底に、
怒りは正しく煮えたぎっていました。

「明るい中央」が「昏いふるさと」を見やるまなざしを、
ふるさとを行きずりに情緒的につまみ食いする、
中央文化に淫した芭蕉的なまなざしを、
わたしたちは今、自分のなかから叩き出すべきだと思います。

鬼のまなざしでしっかと「中央」を見据え、
ひるがえって幼い者たちにいつくしみのまなざしを注ぎ、守る。

ある集会で、若いお母さんが問いかけました。

「メスのライオンたちだって、敵が近づいたら
円陣を組んで子どもたちを守るでしょう?」

列島が地殻深くで身じろぐ今このとき、
わたしたちもまた新しい価値の胎動をたしかに感じ、
孕んだ腹を誇らしく未来へと突き出すのです。


転載以上です

ありがとうございます。


こちらも池田さんが編集人として関わっておられるようです。
こちらも見てね!
「戦争のつくり方」






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2012. 05. 29  
南相馬のパワフルTさん、
この5月の僕ちゃんの検診で、
右の甲状腺にごく小さな膿胞が見つかったそうです。
彼女は(一見)冷静に、今後これが大きくならないよう
ずっときちんと検査を続けてゆく、と、、、。

国、県の検査は2年後、、、。 
2年後、、、、? そんな、、、。
(Tさんは次は1年後には受けさせる、と言ってます。)

先週のETV特集の中での福島のお父さんの
悲痛な声が耳から離れません。

ウチの子はみんな女の子なんです。
 もしも将来、好きな人ができて結婚したい、
 と思った時に
 福島出身ということで相手の両親から
 反対を受けるかもしれない
、、、。」

わが子の将来を想い、心配するお父さんの気持ち。
子供を持つ親としてその心痛はどれほどつらいものだろう。
福島のお父さん、お母さんたちの苦悩はそれほど深い、、、、。

私は生涯子供を持つことができなかった女だけれど、
もしも私のお腹を痛めた子ならば、
万が一あの時、、、。

被爆した可能性があったなら、、、。
気が狂いそうになるほど心配してしまうだろうな、、、。

そう思うんです。
そう想像しただけでそうなんですから、、、。

あの時点で政府、東電、保安院の人たちのしたことを
私はどうしても許すことができません

英国元皇太子妃ダイアナさんはその存命中、
劣化ウラン弾に被爆したイラクの子供たちの、
そのあまりに悲惨な姿をごらんになって、
その場に泣き崩れられた、といいます。

もしももしも彼女が今もなお生きて、
今の日本のこの現状を、福島の子供たちの現実を
お知りになれば、きっときっとこのようにおっしゃった。

現在の子供たちに、
 そしてこれから生まれてくるであろう子供たちに、
 今後子供を産み育ててゆくであろう女性たちに
 恐怖と不安を与え、もしかして万が一にも
 何らかの影響を与えるかもしれない
 そのようなものが決してこの世に存在してはなりません
。」

って、、、、、。

すでに日本ペンクラブ、日本仏教界が
脱原発宣言を出されたそうです。
瀬戸内寂聴さんがハンガーストライキまでされたことは
ご承知の通りです。
(日本医師会が真っ先に出してほしいわ。)


かつてのアルゼンチン大統領
ファーストレデイであったエバ・ペロン

エビータの愛称で名高い女性ですが、
劇団四季やマドンナ、アントニオ・バンデラス主演で
映画化もされましたよね。

アルゼンチンよ、泣かないで
という美しくも悲しい名曲をご存じの方も多いと思います


Madonna Don'tCryForMeArgentina



「エバは積極的に国政に参加。 
慈善団体「エバ・ペロン財団」を設立し、
労働者用の住宅、孤児院、養老院などの施設整備に務め、
また労働者による募金でミシン、毛布、食料などを配布。
その一部は敗戦による困窮状況にあった日本にも送られた。

貧困者と貧しい子供たちの優遇政策に務め、
女性参政権を実現(1947年)。
しかし下層階級出身であり、しかも選挙で選ばれたわけでもないのに
国政に参加していたこと、国費のばらまきを行っていたことなどから
富裕層や知識層、軍上部からの批判が強かった。

しかしアルゼンチン国民の大多数を占める
労働者階級からの圧倒的な支持を受け、
何者にも侵されない聖母的存在、聖エビータとして
今なおアルゼンチン国民から崇拝され続けている。」


彼女は33歳の若さで子宮癌におかされ、
その死には市民たちの大きな声によって
ダイアナさんと同様、国葬に付されたのですが、
彼女は死に臨んで国民に向かってこのように言い残したそうです。

「みなさん、私は必ずもどってきます。
 あなた方のもとへ。
 何百万、何千万ものエビータとなって。」


と、、、。

全国の女性のみなさん、そしてお母さん方へ。
どうかどうかあなた方へやっちゃんはお願いしたいの。


今こそ私たちはエビータになりましょう。
何百万何千万ものエビータとなって
、、、。


この国の子供たちお母さんたち、そして若い女性たちを
原発、放射能の不安と恐怖から守らなければ。





かっちゃんやっちゃん デコボココンビです。 
IMG_1646_convert_20120204090505.jpg       おこしやす ごてヤスやっちゃんどす。
年季入りの歴史戦国大好き歴女です。
これ、ただのコスプレです。         本職の芸姑さんじゃありませんもちろん(笑)。         当ブログはリンクフリーです。
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プロフィール
2_convert_20150509053231.jpg Authorやっちゃん なぜか10人いれば10人           「 奥さんB型だよね? 」といわれるO型です。
頭に血が昇るとついガラガラヘビ状態に
なってしまいます。
更年期と戦う日々を送ってます。
介護事業所にてバイトしてマス。
大阪で建築業を営んでいましたが      かっちゃん実家鹿児島母要介護リハビリ
のため大阪から鹿児島に移り住みました。
やっちゃんO型       かっちゃんA型
あだ名 ごてヤス     自称 南海の黒豹

出身京都 現在鹿児島 出身鹿児島45年ぶりに
趣味 花づくり 読書   大阪より帰鹿

かっちゃん座右の銘 命惜しむな名こそ惜しめ
かっちゃんの尊敬する人 西郷隆盛
好きな人   西郷隆盛
好きなこと  西郷隆盛の本を読むこと。

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