2011.
08.
19
店舗商売はそのひな形からスタートさせる。
パート②
「店舗のひな形」のほんの一例で恐縮なのですが、、、。
私の行きつけの美容室の美容師さんが、
数年前に独立しましたが、
店舗に700万以上はかかるので、
ずっと今は1人で「出張美容」をしています。
普通のマイカーに道具を一式積み込んで顧客の家でやります。
たいていのおうちにシャンプードレッサーがあるので、
そこでシャンプーをしています。
特にお年寄りの方、小さな子供のお宅が多いです。
夫の身内が去年から鹿児島で、
いらなくなったビニールハウスを貰い受け、
(フロアー設置型。コンクリートに設置できるタイプ。)
ハウスで無農薬の野菜、果物などの物販をしています。
私はガーデニングが趣味なのですが、
3月から6月のガーデニングシーズンだけの
期間限定の副業なのですが、
趣味がこうじて「花苗の生産直売」をやっています。
販売期間は3月―6月ですが、
育苗に10月―3月と約半年間かかります。
(でも、その育苗がめちゃくちゃおもしろいのです。)
青空ガレージにウチの職人さんに手伝ってもらって
自分で作ったキャスター付きの花台にペンキを塗り、
自分で作った花苗を並べて青空販売しています。
青空ガレージなので、
雨の日は花たちが痛んでしまうので
キャスターをガラガラと押して屋根付きガレージに格納し、
晴れたらまた押して出します。
出したり入れたりしています。(笑)
今まで自分で「店舗商売」というものを
やったことがなかったのですが、
商売の基本は「戸板一枚」からであり、
今の時代でも十分それが通用する。
ということを再確認しています。
両親はもともと京都出身ですが、
「京都は素人は商売させてもらえん。」
と大阪へ出てきましたが、
一番初めは母が台所でこしらえたテンプラを、
父と2人で軽トラに積みこんで、
団地などを回って移動販売していました。
この間に貯めた資金を元に
家の裏に自分で工場をこしらえて、
製造業をしていました。
「移動販売」1つにしても、別に軽トラでなくとも、
もっとオシャレにステキにかわいくできる方法は
いくらでも湧いてきます。
奈良に在住の私の「花友だち」の奥さんは、
ご主人の定年退職後に
自宅のリビングと和室を全解放して、
手打ちのおソバ屋さんをしています。
もう10年以上になるでしょうか。
メニューは2種類だけ。
ご主人が台所で打つ手打ちの
温かいおソバか冷たいおソバ。
それに奥さん手作りの
小鉢物が輪島塗の小さなお盆にちまちまと
並んでいるのがとてもオシャレでおいしいのです。
とてもセンスが良いのです。
おうちの周りは奥さんが趣味で育てている
美しい花々があふれんばかりに咲き乱れ、
どんな高価な看板よりも外観よりも、
道行く人々の足を留まらせています。
わざわざ声をかけて写真を撮ってゆく方も多いです。
特に大きな看板もなく、
奥さんオリジナルのデザインの、
のぼりをおうちのまわりに数本立てていますが、
そののぼりのデザインもとってもかわいいのです。
特に店舗商売を考える方に、
「店舗まわりの美しい花々が
いかにお客様を集客してくれるか。」
という実態をまたの機会にお話させて頂きます。
私の知っている米農家の2代目さんですが、
米だけの農業に危機感を抱いて、
ブルーベリー観光農園を始めました。
しかしながら、
初めに苗木の購入や、田んぼの土壌改良に
かなりの資金がかかるのと、
果樹は実が成熟して売り物になるまでに
数年かかるのとで、
その間の運転資金を彼は自分のところのお米を
奥さまと2人で
玉ねぎ、にんじん、セロリ、コーン、ホワイトソース、
独特の調味料などをプラスして加工。
自家製ライスコロッケと手作りミソを製造。
米のシーズンオフ、週末、連休などに
小商いを始めました。
商店街で畳1畳分のスペースをお借りして、
手作り屋台で(屋台製作費5万円。)
1個100円のコロッケと味噌を売り続けて、
ブルーベリー観光農園へ資金を投入してゆき、
ようやく去年、観光農園のプレオープンに
こぎつけました。
ポイント-②
こんにちの時代に初めから
「巨額の初期投資」を要する商売は
あまりにも無謀と思われる。
十分時間をかけて大きな初期投資がかからない
職種、形態、集客方法を徹底して模索、研究する。
しかしながら「無店舗商法」というのは、
始めてやるにはものすごく難易度が高い商売なので、
十分注意と研究をする必要がある。
とくに「宣伝広告費」に
予想以上の「固定経費」がかかる。
夫は「営業とマーケティング」が本職だけれど、
最初にこの形態で脱サラに挑んだが
「集客の入口」が高すぎて、
継続した集客を実現できず失敗している。
初めは人件費削減のために人を雇うことはせず、
数年の間は
「夫婦二人でスタート」
できる形を取れる職種を研究する。
その浮いたぶんの人件費は、
細かく奥さまに管理して頂き、
「内部留保」を実現させる。
「店舗商売」を始めるときは、
最初は「知恵と労力とセンス」とで、
「ひな形」から小さくスタートさせ、
充分に内部留保、経験、実績、信用を積んだのち、
だんだんと大きくしてゆくことを目標に置く。
パート②
「店舗のひな形」のほんの一例で恐縮なのですが、、、。
私の行きつけの美容室の美容師さんが、
数年前に独立しましたが、
店舗に700万以上はかかるので、
ずっと今は1人で「出張美容」をしています。
普通のマイカーに道具を一式積み込んで顧客の家でやります。
たいていのおうちにシャンプードレッサーがあるので、
そこでシャンプーをしています。
特にお年寄りの方、小さな子供のお宅が多いです。
夫の身内が去年から鹿児島で、
いらなくなったビニールハウスを貰い受け、
(フロアー設置型。コンクリートに設置できるタイプ。)
ハウスで無農薬の野菜、果物などの物販をしています。
私はガーデニングが趣味なのですが、
3月から6月のガーデニングシーズンだけの
期間限定の副業なのですが、
趣味がこうじて「花苗の生産直売」をやっています。
販売期間は3月―6月ですが、
育苗に10月―3月と約半年間かかります。
(でも、その育苗がめちゃくちゃおもしろいのです。)
青空ガレージにウチの職人さんに手伝ってもらって
自分で作ったキャスター付きの花台にペンキを塗り、
自分で作った花苗を並べて青空販売しています。
青空ガレージなので、
雨の日は花たちが痛んでしまうので
キャスターをガラガラと押して屋根付きガレージに格納し、
晴れたらまた押して出します。
出したり入れたりしています。(笑)
今まで自分で「店舗商売」というものを
やったことがなかったのですが、
商売の基本は「戸板一枚」からであり、
今の時代でも十分それが通用する。
ということを再確認しています。
両親はもともと京都出身ですが、
「京都は素人は商売させてもらえん。」
と大阪へ出てきましたが、
一番初めは母が台所でこしらえたテンプラを、
父と2人で軽トラに積みこんで、
団地などを回って移動販売していました。
この間に貯めた資金を元に
家の裏に自分で工場をこしらえて、
製造業をしていました。
「移動販売」1つにしても、別に軽トラでなくとも、
もっとオシャレにステキにかわいくできる方法は
いくらでも湧いてきます。
奈良に在住の私の「花友だち」の奥さんは、
ご主人の定年退職後に
自宅のリビングと和室を全解放して、
手打ちのおソバ屋さんをしています。
もう10年以上になるでしょうか。
メニューは2種類だけ。
ご主人が台所で打つ手打ちの
温かいおソバか冷たいおソバ。
それに奥さん手作りの
小鉢物が輪島塗の小さなお盆にちまちまと
並んでいるのがとてもオシャレでおいしいのです。
とてもセンスが良いのです。
おうちの周りは奥さんが趣味で育てている
美しい花々があふれんばかりに咲き乱れ、
どんな高価な看板よりも外観よりも、
道行く人々の足を留まらせています。
わざわざ声をかけて写真を撮ってゆく方も多いです。
特に大きな看板もなく、
奥さんオリジナルのデザインの、
のぼりをおうちのまわりに数本立てていますが、
そののぼりのデザインもとってもかわいいのです。
特に店舗商売を考える方に、
「店舗まわりの美しい花々が
いかにお客様を集客してくれるか。」
という実態をまたの機会にお話させて頂きます。
私の知っている米農家の2代目さんですが、
米だけの農業に危機感を抱いて、
ブルーベリー観光農園を始めました。
しかしながら、
初めに苗木の購入や、田んぼの土壌改良に
かなりの資金がかかるのと、
果樹は実が成熟して売り物になるまでに
数年かかるのとで、
その間の運転資金を彼は自分のところのお米を
奥さまと2人で
玉ねぎ、にんじん、セロリ、コーン、ホワイトソース、
独特の調味料などをプラスして加工。
自家製ライスコロッケと手作りミソを製造。
米のシーズンオフ、週末、連休などに
小商いを始めました。
商店街で畳1畳分のスペースをお借りして、
手作り屋台で(屋台製作費5万円。)
1個100円のコロッケと味噌を売り続けて、
ブルーベリー観光農園へ資金を投入してゆき、
ようやく去年、観光農園のプレオープンに
こぎつけました。
ポイント-②
こんにちの時代に初めから
「巨額の初期投資」を要する商売は
あまりにも無謀と思われる。
十分時間をかけて大きな初期投資がかからない
職種、形態、集客方法を徹底して模索、研究する。
しかしながら「無店舗商法」というのは、
始めてやるにはものすごく難易度が高い商売なので、
十分注意と研究をする必要がある。
とくに「宣伝広告費」に
予想以上の「固定経費」がかかる。
夫は「営業とマーケティング」が本職だけれど、
最初にこの形態で脱サラに挑んだが
「集客の入口」が高すぎて、
継続した集客を実現できず失敗している。
初めは人件費削減のために人を雇うことはせず、
数年の間は
「夫婦二人でスタート」
できる形を取れる職種を研究する。
その浮いたぶんの人件費は、
細かく奥さまに管理して頂き、
「内部留保」を実現させる。
「店舗商売」を始めるときは、
最初は「知恵と労力とセンス」とで、
「ひな形」から小さくスタートさせ、
充分に内部留保、経験、実績、信用を積んだのち、
だんだんと大きくしてゆくことを目標に置く。
スポンサーサイト
2011.
08.
19
「店舗商売」はその「ひな形」からスタートさせる。
パート①
「店舗商売」はどうしても大きな初期投資がかかります。
10坪ぐらいの小さなお店でも、開業準備資資金として
最低1000万ぐらいはかかってしまいます。
かりに手持ちで1000万お持ちでも、全てをつぎ込むワケには
いかないので、「借入」の必要があります。
さらに店舗は「立地」が悪ければ致命傷になるので、
できるだけ集客可能な立地条件の店舗となれば、
それだけ家賃も高くなり、例えば大阪で何とか成り立つ立地で、
やはり最低でも15万前後はかかると思います。
つまり、「店舗商売」をスタートさせるのに、
「高い家賃」と「借入金の返済」という、
「二重の十字架」を背負ってのスタート
ということになります。
ですから、もしも親の代からの店舗をすでにお持ちの方は、
如何に恵まれているか。 ということになるワケです。
夫も最初の脱サラに失敗して
「無店舗商売」の困難さを思い知ったので、
「店舗商売」をかなり模索したようなのですがやはり
「多額の資金の問題」と、
何よりも私が全くのり気でなかったのとで、
早々に断念していました。
実をいえば私は「店舗商売」というのが
あまり好きではないのです。
というより大キライなのです。(笑)
お店を時間に開けて閉めるまで、その間絶対に
店に居つづけなければならない。 留守もできない。
と、いうのがキライでした。
大昔、母がまだ元気な頃に
自宅の応接間を改造して、
「婦人子供服」のお店をやっていて、
よく店番をさせられていたのです。(笑)
ですので、
「店舗商売だけは絶対にやりたくない。」
と思っていました。
しかしながら店舗さえあれば、すぐにでも継続して
お客様と直接商売を始める事ができるので、
「無店舗商売」にくらべ
集客のハードルが大変低くなり、
素人には入りやすい形態であることには
違いありません。
ただし初めから「多額の資金」をかけたスタートは、
3年未満で独立に失敗してしまう確立が、
ヘタすると60パーセント以上の
高い確立になってしまうので
前回お話したようにそれは絶対に避けなければなりません。
( その18、その26 参照)
しかも多額の借金を抱え、仕事を失い、
そののちに再チャレンジできる可能性は
ほとんどゼロになってしまうと思うのです。
そんなイチかバチのスタートは、
やはりやってはダメだと思います。
あなたはもちろん、
あなたの愛する家族がどれ程不幸になってしまうのか、
と思うのです。
もしもあなたがどうしても店舗をやりたい。
という思いが強いのならば、
初めは「店舗のひな形」からスタートするべきです。
脱サラして店舗商売を始める時は、
最大限、あなたの持てる頭脳のありったけを駆使して、
全知全能の全てをかたむけて、
その「ひな形」をひねり出す必要があります。
「物事に制限」があればあるほど、知恵と労力を総動員して
どのような「ひな形」ならできるのか、可能なのか。
ああでもない、こうでもないと模索すること自体が楽しいです。
「制限」があればあるほど「知恵」が湧いてきます。
「資金」をかけずに
「おしゃれなセンスと知恵と労力」をたくさんかけて、
それを実践成功されている商売人の方は
世の中にたくさんおられます。
まずそれを徹底してリサーチし、
たとえそれがどんなに遠くの場所でも
実際に行って、見て、聞いてみて、
おおいに参考にするべきです。
パート②につづく
パート①
「店舗商売」はどうしても大きな初期投資がかかります。
10坪ぐらいの小さなお店でも、開業準備資資金として
最低1000万ぐらいはかかってしまいます。
かりに手持ちで1000万お持ちでも、全てをつぎ込むワケには
いかないので、「借入」の必要があります。
さらに店舗は「立地」が悪ければ致命傷になるので、
できるだけ集客可能な立地条件の店舗となれば、
それだけ家賃も高くなり、例えば大阪で何とか成り立つ立地で、
やはり最低でも15万前後はかかると思います。
つまり、「店舗商売」をスタートさせるのに、
「高い家賃」と「借入金の返済」という、
「二重の十字架」を背負ってのスタート
ということになります。
ですから、もしも親の代からの店舗をすでにお持ちの方は、
如何に恵まれているか。 ということになるワケです。
夫も最初の脱サラに失敗して
「無店舗商売」の困難さを思い知ったので、
「店舗商売」をかなり模索したようなのですがやはり
「多額の資金の問題」と、
何よりも私が全くのり気でなかったのとで、
早々に断念していました。
実をいえば私は「店舗商売」というのが
あまり好きではないのです。
というより大キライなのです。(笑)
お店を時間に開けて閉めるまで、その間絶対に
店に居つづけなければならない。 留守もできない。
と、いうのがキライでした。
大昔、母がまだ元気な頃に
自宅の応接間を改造して、
「婦人子供服」のお店をやっていて、
よく店番をさせられていたのです。(笑)
ですので、
「店舗商売だけは絶対にやりたくない。」
と思っていました。
しかしながら店舗さえあれば、すぐにでも継続して
お客様と直接商売を始める事ができるので、
「無店舗商売」にくらべ
集客のハードルが大変低くなり、
素人には入りやすい形態であることには
違いありません。
ただし初めから「多額の資金」をかけたスタートは、
3年未満で独立に失敗してしまう確立が、
ヘタすると60パーセント以上の
高い確立になってしまうので
前回お話したようにそれは絶対に避けなければなりません。
( その18、その26 参照)
しかも多額の借金を抱え、仕事を失い、
そののちに再チャレンジできる可能性は
ほとんどゼロになってしまうと思うのです。
そんなイチかバチのスタートは、
やはりやってはダメだと思います。
あなたはもちろん、
あなたの愛する家族がどれ程不幸になってしまうのか、
と思うのです。
もしもあなたがどうしても店舗をやりたい。
という思いが強いのならば、
初めは「店舗のひな形」からスタートするべきです。
脱サラして店舗商売を始める時は、
最大限、あなたの持てる頭脳のありったけを駆使して、
全知全能の全てをかたむけて、
その「ひな形」をひねり出す必要があります。
「物事に制限」があればあるほど、知恵と労力を総動員して
どのような「ひな形」ならできるのか、可能なのか。
ああでもない、こうでもないと模索すること自体が楽しいです。
「制限」があればあるほど「知恵」が湧いてきます。
「資金」をかけずに
「おしゃれなセンスと知恵と労力」をたくさんかけて、
それを実践成功されている商売人の方は
世の中にたくさんおられます。
まずそれを徹底してリサーチし、
たとえそれがどんなに遠くの場所でも
実際に行って、見て、聞いてみて、
おおいに参考にするべきです。
パート②につづく