2011.
10.
26
→脱サラ、独立の動機―①はこちらからどうぞ
何度もしつこく「脱サラする動機」について書いてしまいましたが、
やはりこのことがとても重大であるにかかわらず、
意外にわりとあいまいなままで、脱サラを計画、逡巡していた方が
「それはこうなのだ!」
と明確に整理、あるいは断言し得ないままに
独立、開業してゆくことが
けっこう多いような気がするのです。
でも、それはとても危険なことです。
動機がなく人は行動することはないですよね?
ですから動機の内容によって
その人の行動の形も決まってしまいます。
なので、
「脱サラするぞー!」
という大きな行動を起こすには、
この「脱サラの動機」が(その57、62、63)で申し上げたように
長年に渡って持ち続けることができるぐらいに
かなり確固たる強いものである必要があります。
しかもその内容が、
(今はこのあたりがとても良く理解できるのですが、、。 )
「第三者からも充分に支持されうるもの。」
でなければなりません。
ここが「ミソ」かもしれません、、、。
何故ならば独立後の事業をやり続ける原動力は、
その人の力量だけではいかんともし難くて、
「大多数の第三者の目に見えない力。」
によるものであることがとても大きい。
からなのです。
このあたりがとても不思議なようで、
ある意味むしろ当然のようで、、、。
脱サラするか、しないかという選択は、
実にあなたの人生を大きく変えてしまうことなので、
あえてそれを
「実行に移す真の強い動機。」
を、明確な言葉ではっきりと第三者に言いきるぐらいの
整理はしておいた方がより成功への道が確かなものになります。
私はかなり「言霊」ということを信じる方なので、
自分が絶対に実現させたい目的に関しては、
第三者にもはっきりと言うようにしています。
逆にはっきりと言えない事柄に関してはあんまり
「実現させたい。」という強い気持ちが自分の中にないんです。
特にまよっていらっしゃる方は
「選択-1 自分が脱サラを望む真の理由。」
「選択-2 このままサラリーマンを続けてゆく理由。」
などのように文章にして書き出してみることを
強くお勧めします。
別に今は誰にも見せる必要もないので、
心の声に耳をすましてそのままに書いてみて下さいネ。
必ずさらに明確に進むべき方向が見えてくると思います。
もしもどう判断しても、その動機が弱いな、
というものならば、それをもっと強いものに変えてゆけば良い、
と思うのです。
それはただ
「少し考え方を変えるだけのこと。」
なのですから、
もっと「強い動機」に考え方を変えてゆけば良い。
と思うのです。
人は誰でもそのようにして変ってゆけるものだと思っています。
実際夫は本来、とても気持ちの弱い人だったと思うのですが、
(その5)の最後の方でお話したように強靭な考え方、精神力の人間に
変わった、と思います。
初めから生まれつき強い意志、精神力の人間だったなどとは
おせじにも言えません。(笑)
たとえば前回(その63)で、
「逃避を動機とする脱サラは失敗する。」
と言いましたが、たとえ今はそうであっても
最初のきっかけがそれであったとしても、
考え方さえ変えてみれば、もっと
「明確な強い動機」がだんだんと
湧き起こってくるのではないでしょうか?
人生ってどのようになるのも、
幸せも不幸もその人の考え方次第、
だと思っています。
ポイント⑤
「脱サラ、独立の動機」は、
長年にわたり熱意を持続できうる確固たる強いものであると同時に、
「第三者の人からも支持されうる考え方。」
であることが重要。
何度もしつこく「脱サラする動機」について書いてしまいましたが、
やはりこのことがとても重大であるにかかわらず、
意外にわりとあいまいなままで、脱サラを計画、逡巡していた方が
「それはこうなのだ!」
と明確に整理、あるいは断言し得ないままに
独立、開業してゆくことが
けっこう多いような気がするのです。
でも、それはとても危険なことです。
動機がなく人は行動することはないですよね?
ですから動機の内容によって
その人の行動の形も決まってしまいます。
なので、
「脱サラするぞー!」
という大きな行動を起こすには、
この「脱サラの動機」が(その57、62、63)で申し上げたように
長年に渡って持ち続けることができるぐらいに
かなり確固たる強いものである必要があります。
しかもその内容が、
(今はこのあたりがとても良く理解できるのですが、、。 )
「第三者からも充分に支持されうるもの。」
でなければなりません。
ここが「ミソ」かもしれません、、、。
何故ならば独立後の事業をやり続ける原動力は、
その人の力量だけではいかんともし難くて、
「大多数の第三者の目に見えない力。」
によるものであることがとても大きい。
からなのです。
このあたりがとても不思議なようで、
ある意味むしろ当然のようで、、、。
脱サラするか、しないかという選択は、
実にあなたの人生を大きく変えてしまうことなので、
あえてそれを
「実行に移す真の強い動機。」
を、明確な言葉ではっきりと第三者に言いきるぐらいの
整理はしておいた方がより成功への道が確かなものになります。
私はかなり「言霊」ということを信じる方なので、
自分が絶対に実現させたい目的に関しては、
第三者にもはっきりと言うようにしています。
逆にはっきりと言えない事柄に関してはあんまり
「実現させたい。」という強い気持ちが自分の中にないんです。
特にまよっていらっしゃる方は
「選択-1 自分が脱サラを望む真の理由。」
「選択-2 このままサラリーマンを続けてゆく理由。」
などのように文章にして書き出してみることを
強くお勧めします。
別に今は誰にも見せる必要もないので、
心の声に耳をすましてそのままに書いてみて下さいネ。
必ずさらに明確に進むべき方向が見えてくると思います。
もしもどう判断しても、その動機が弱いな、
というものならば、それをもっと強いものに変えてゆけば良い、
と思うのです。
それはただ
「少し考え方を変えるだけのこと。」
なのですから、
もっと「強い動機」に考え方を変えてゆけば良い。
と思うのです。
人は誰でもそのようにして変ってゆけるものだと思っています。
実際夫は本来、とても気持ちの弱い人だったと思うのですが、
(その5)の最後の方でお話したように強靭な考え方、精神力の人間に
変わった、と思います。
初めから生まれつき強い意志、精神力の人間だったなどとは
おせじにも言えません。(笑)
たとえば前回(その63)で、
「逃避を動機とする脱サラは失敗する。」
と言いましたが、たとえ今はそうであっても
最初のきっかけがそれであったとしても、
考え方さえ変えてみれば、もっと
「明確な強い動機」がだんだんと
湧き起こってくるのではないでしょうか?
人生ってどのようになるのも、
幸せも不幸もその人の考え方次第、
だと思っています。
ポイント⑤
「脱サラ、独立の動機」は、
長年にわたり熱意を持続できうる確固たる強いものであると同時に、
「第三者の人からも支持されうる考え方。」
であることが重要。
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2011.
10.
24
(その57)の続きを書かせて下さいね。
前回で脱サラへの動機づけに「お金」を持ってくるのは
あまりお勧めできない、というお話をさせて頂きました。
理由は今の時代に簡単に儲かる商売などありはしないことと、
商売が「波に乗る」という状態に至るのにものすごく長い時間が
かかり、お金だけではそこまで長い年月の間
「前向きな熱意」を持続させるのはとうてい困難であること。
自営業でその社長が「前向きな熱意」を失ったら、
もはや過酷な競争に打ち勝っていくことは
ほとんどむずかしい、ということ。
この3点からです。
そして「前向きな熱意」を維持、持続させて
辛抱強く長年商売をやり続けていくと、どこかで何故か
「良い波」に乗って、不思議と儲かることがある。
というお話をさせて頂きました。
私の身内はなぜか「自営業者」が多いのですが、
やはり同じことを言います。
私の1番近い身内が、もう35年不動産屋さんを
しているのですが、まだウチが5-6年過ぎた頃でしょうか?
そこの社長が、( 従兄になります。もういい年です。)
「商売は普段はホンマに全っ然儲かれへんけど、
長あーく続けていると、どこかでなぜかピンポイント的に
ウソのように儲かる時がある。そやから中々やめられへん。」
と、いう話をしてくれて、
「ふうん。そうなのか。
死ぬまでに1回でいいから
それを経験したいなあ。」
と、思ったことを良く覚えています。(笑)
私がその15脱サラ成功の定義とは?の所で、とにかく
「長く継続させること。」
を第一番に置き、あえて「少なくとも15年以上の継続期間」
と、させて頂いたのは以上の理由からです。
7年や8年でまだその波を経験できない、
とあきらめるのは早すぎます。
しかし15年もの長い間には、
その「良い波」に乗れる時が必ずきます。
ウチの場合、その「波に乗った。」
と、思えたのは10年を少し過ぎた頃でした。
淡々とそれまでの日々の繰り返しなのですが、
その時に特に何か新しいことをした訳ではないのですが、
何故か急に売上がグッと伸びました。( ほんの一時ですが。(笑))
恐らくそれまでにコツコツと積み上げてきたことが、
世間の動向により、一気に花開いたのだと思います。
特に新しいことはしていなかったので、
出てゆくお金はそんなに変わっていないので、
何故か不思議なほど毎月かなり大きなお金が残りました。
この時私は大きな感違いをして、
「私ってもしかしてプチセレブ?」
と、感ちがいして、やたらと旅行に行ってしまったという
大きな間違いを犯してしまいました。(笑)
旅行といってもせいぜいディズニーランドですが、、、。
ホントにアホかと思います。
それまで長い間、どんなに頑張っても
全然お金は残せていなかったのですが、
この時にまとまった資金を残すことができ、
そのあとに始めて「大きな投資」に踏み切ることができました。
それまでに幾つかの「ごく小さな投資」は何度かありましたが、
その時点で初めて、思い切った「大きな勝負」を打つことが
できたのです。
ですので「動機付け」が「お金」だけでは生身の人間、
とてもそれまでの長期間「前向きなやる気を継続する」
ことができない。と、思います。
「職種の選択」という大きな問題ともある意味重複する
大事な点だと思いますが、その選択する
「仕事自体」「中身自体」
に、大きなやりがいを感じられるかどうか。
ということが何よりも
「長年に渡って前向きなパワーを維持、持続させる。」
ための最低限の条件ではないかしら、と思うのです。
商売は毎日毎日1年365日の地味な反復なのですから
「仕事自体にやりがい」を見出せなければ、これはもう、
拷問に近いものがあるといえます、、、。
その64脱サラ独立の動機―3へつづく
前回で脱サラへの動機づけに「お金」を持ってくるのは
あまりお勧めできない、というお話をさせて頂きました。
理由は今の時代に簡単に儲かる商売などありはしないことと、
商売が「波に乗る」という状態に至るのにものすごく長い時間が
かかり、お金だけではそこまで長い年月の間
「前向きな熱意」を持続させるのはとうてい困難であること。
自営業でその社長が「前向きな熱意」を失ったら、
もはや過酷な競争に打ち勝っていくことは
ほとんどむずかしい、ということ。
この3点からです。
そして「前向きな熱意」を維持、持続させて
辛抱強く長年商売をやり続けていくと、どこかで何故か
「良い波」に乗って、不思議と儲かることがある。
というお話をさせて頂きました。
私の身内はなぜか「自営業者」が多いのですが、
やはり同じことを言います。
私の1番近い身内が、もう35年不動産屋さんを
しているのですが、まだウチが5-6年過ぎた頃でしょうか?
そこの社長が、( 従兄になります。もういい年です。)
「商売は普段はホンマに全っ然儲かれへんけど、
長あーく続けていると、どこかでなぜかピンポイント的に
ウソのように儲かる時がある。そやから中々やめられへん。」
と、いう話をしてくれて、
「ふうん。そうなのか。
死ぬまでに1回でいいから
それを経験したいなあ。」
と、思ったことを良く覚えています。(笑)
私がその15脱サラ成功の定義とは?の所で、とにかく
「長く継続させること。」
を第一番に置き、あえて「少なくとも15年以上の継続期間」
と、させて頂いたのは以上の理由からです。
7年や8年でまだその波を経験できない、
とあきらめるのは早すぎます。
しかし15年もの長い間には、
その「良い波」に乗れる時が必ずきます。
ウチの場合、その「波に乗った。」
と、思えたのは10年を少し過ぎた頃でした。
淡々とそれまでの日々の繰り返しなのですが、
その時に特に何か新しいことをした訳ではないのですが、
何故か急に売上がグッと伸びました。( ほんの一時ですが。(笑))
恐らくそれまでにコツコツと積み上げてきたことが、
世間の動向により、一気に花開いたのだと思います。
特に新しいことはしていなかったので、
出てゆくお金はそんなに変わっていないので、
何故か不思議なほど毎月かなり大きなお金が残りました。
この時私は大きな感違いをして、
「私ってもしかしてプチセレブ?」
と、感ちがいして、やたらと旅行に行ってしまったという
大きな間違いを犯してしまいました。(笑)
旅行といってもせいぜいディズニーランドですが、、、。
ホントにアホかと思います。
それまで長い間、どんなに頑張っても
全然お金は残せていなかったのですが、
この時にまとまった資金を残すことができ、
そのあとに始めて「大きな投資」に踏み切ることができました。
それまでに幾つかの「ごく小さな投資」は何度かありましたが、
その時点で初めて、思い切った「大きな勝負」を打つことが
できたのです。
ですので「動機付け」が「お金」だけでは生身の人間、
とてもそれまでの長期間「前向きなやる気を継続する」
ことができない。と、思います。
「職種の選択」という大きな問題ともある意味重複する
大事な点だと思いますが、その選択する
「仕事自体」「中身自体」
に、大きなやりがいを感じられるかどうか。
ということが何よりも
「長年に渡って前向きなパワーを維持、持続させる。」
ための最低限の条件ではないかしら、と思うのです。
商売は毎日毎日1年365日の地味な反復なのですから
「仕事自体にやりがい」を見出せなければ、これはもう、
拷問に近いものがあるといえます、、、。
その64脱サラ独立の動機―3へつづく
2011.
10.
04
「独立動機」を「お金」で設定するのは危険。
「仕事」というもの、あるいは「脱サラ、独立」への「動機付け」に
ついて少しお話したいと思います。
「仕事」への動機付けは人様々ですがやはり、
「お金、収入の為に働く。」
という人がほとんどだと思います。
お金があってこその「生活」ですし、その為につらい仕事も
イヤな上司にもガマンして黙々と人は長年働くわけですよネ。
しかしその9最初の脱サラ動機は何?でお話したように、
夫はそこから「イチ抜けた。」してしまった人です。
「生活のためのお金、収入」よりも
「自分の自己実現」の方を最優先させた。
と、いうことだと思います。
私はそれに引きづられて、巻き込まれて今日まで来た。
という感じです。(笑)
独身時代は「自営業」なんて絶対イヤ。と思っていましたし、
しょせん世間知らずのおじょうちゃんでした
から「儲けたい」と思ったこともありませんでした。
しかし1つだけ言えることは、長年商売をしてきて、
「儲けたい。」
と強く意識してお金が残ったことは1度もありません。
「仕事の質」「社員の教育」
「どうしたらお客様に喜んでもらえるのだろう。」
「自分自身のやりがいの充実」
などの様々な「お金以外」の事柄に夢中で取り組んで、
その取り組むこと自体に「充実感」が達成できたときに
「お金」がなぜか後からついてくる。
というのが実感なのです。
もちろん過去に資金繰りに四苦八苦するときなど、
「ああ、儲けたい。」
と何度心底思ったかしれません。(笑)
しかし、どれほど強く意識しても簡単に儲かりはしませんし、
むしろそういう意識でいる時はお金は
どんどん減ってゆくというのが実感です。
「お金」というのはホントに複雑でやっかいで、
あまのじゃくな性質を持っているものなんだと思います。
ところが先程言ったような事柄に、前向きに継続的に夢中で
取り組んでいくと、時間はかかりますがどこかで何らかの
「形のある結果」が得られることがあります。
その「形ある結果」がずっと後になって売上として立ってゆく。
というのが実感なのです。
独立へ向けて、私が1番危惧してしまうのは
「お金」を前提に独立を「動機付け」することです。
過去に社員の人で
「もっと自分で儲けるようになりたい。」
という意識で独立していった人もいますが、
それが決して悪い事とは思いませんし、
むしろ男としての意気込みは充分理解できるのですが、
そう簡単に儲かるような世界などあるハズもなく、
むしろ
「こんなハズではなかった。」
と落胆してしまう可能性が強いです。
落胆してしまった結果、前向きなパワーが失速してしまい、
様々な壁にぶちあたり途中でやめてしまう人が
大多数ではないでしょうか?
自分で商売、事業を長年にわたってやり続けていく中で
その経営者が「前向きなパワー」を失速してしまえば、
もはやきびしく激しい同業界の競争に残ることは
ほとんどむずかしいと思います。
多額の初期投資のかかる商売であれば、
資金繰りに行き詰まって短期間で破たんしてしまうと思います。
ということは如何に長年にわたって
「前向きなパワー」を維持し、
継続して持ち続けることが可能かどうか。
ということが重大なのでは? と思うのです。
「お金」はそのパワーを長年にわたって維持、継続させる
「強烈な動機づけ」としては弱すぎるのでは?
と感じます。
理由は先ほど言ったように
まともな商売、事業において、
「絶対に簡単に儲かりはしない。」
からです。
以前アメリカでこの「お金重視」「やりがい重視」
どちらの「動機」が有利なのかを長期間にわたって
社会実験をした、ということを知ってびっくりしたことがあります。
アメリカの大学新卒の人達をこの2つのグループに大きく分け、
その後18年にわたって、長期間の追跡調査をしたところ、
「やりがい重視のグループ」が大きく「お金重視グループ」の
年収を引き離していたそうです。
でも私自身の経験でも、その結果はごく当然だろな、
というのが実感です。
ところが「お金以外」の「強い動機付け」を持ち続けて、
ずーっと長い間商売をやり続けていくと、
どこかで何故か不思議に「お金」が残る時がきます。
景気の動向もあるし、運、不運もあるし、
どこでその「良い波」が来るか、は全くわかりませんが、
ずっと長あーく前向きに続けているうちに
「その波に乗れる」ときが必ずきます。
そこに至るまでにものすごく長い年数がかかるのです。
その62脱サラ独立の動機づけ―2へつづく
「仕事」というもの、あるいは「脱サラ、独立」への「動機付け」に
ついて少しお話したいと思います。
「仕事」への動機付けは人様々ですがやはり、
「お金、収入の為に働く。」
という人がほとんどだと思います。
お金があってこその「生活」ですし、その為につらい仕事も
イヤな上司にもガマンして黙々と人は長年働くわけですよネ。
しかしその9最初の脱サラ動機は何?でお話したように、
夫はそこから「イチ抜けた。」してしまった人です。
「生活のためのお金、収入」よりも
「自分の自己実現」の方を最優先させた。
と、いうことだと思います。
私はそれに引きづられて、巻き込まれて今日まで来た。
という感じです。(笑)
独身時代は「自営業」なんて絶対イヤ。と思っていましたし、
しょせん世間知らずのおじょうちゃんでした
から「儲けたい」と思ったこともありませんでした。
しかし1つだけ言えることは、長年商売をしてきて、
「儲けたい。」
と強く意識してお金が残ったことは1度もありません。
「仕事の質」「社員の教育」
「どうしたらお客様に喜んでもらえるのだろう。」
「自分自身のやりがいの充実」
などの様々な「お金以外」の事柄に夢中で取り組んで、
その取り組むこと自体に「充実感」が達成できたときに
「お金」がなぜか後からついてくる。
というのが実感なのです。
もちろん過去に資金繰りに四苦八苦するときなど、
「ああ、儲けたい。」
と何度心底思ったかしれません。(笑)
しかし、どれほど強く意識しても簡単に儲かりはしませんし、
むしろそういう意識でいる時はお金は
どんどん減ってゆくというのが実感です。
「お金」というのはホントに複雑でやっかいで、
あまのじゃくな性質を持っているものなんだと思います。
ところが先程言ったような事柄に、前向きに継続的に夢中で
取り組んでいくと、時間はかかりますがどこかで何らかの
「形のある結果」が得られることがあります。
その「形ある結果」がずっと後になって売上として立ってゆく。
というのが実感なのです。
独立へ向けて、私が1番危惧してしまうのは
「お金」を前提に独立を「動機付け」することです。
過去に社員の人で
「もっと自分で儲けるようになりたい。」
という意識で独立していった人もいますが、
それが決して悪い事とは思いませんし、
むしろ男としての意気込みは充分理解できるのですが、
そう簡単に儲かるような世界などあるハズもなく、
むしろ
「こんなハズではなかった。」
と落胆してしまう可能性が強いです。
落胆してしまった結果、前向きなパワーが失速してしまい、
様々な壁にぶちあたり途中でやめてしまう人が
大多数ではないでしょうか?
自分で商売、事業を長年にわたってやり続けていく中で
その経営者が「前向きなパワー」を失速してしまえば、
もはやきびしく激しい同業界の競争に残ることは
ほとんどむずかしいと思います。
多額の初期投資のかかる商売であれば、
資金繰りに行き詰まって短期間で破たんしてしまうと思います。
ということは如何に長年にわたって
「前向きなパワー」を維持し、
継続して持ち続けることが可能かどうか。
ということが重大なのでは? と思うのです。
「お金」はそのパワーを長年にわたって維持、継続させる
「強烈な動機づけ」としては弱すぎるのでは?
と感じます。
理由は先ほど言ったように
まともな商売、事業において、
「絶対に簡単に儲かりはしない。」
からです。
以前アメリカでこの「お金重視」「やりがい重視」
どちらの「動機」が有利なのかを長期間にわたって
社会実験をした、ということを知ってびっくりしたことがあります。
アメリカの大学新卒の人達をこの2つのグループに大きく分け、
その後18年にわたって、長期間の追跡調査をしたところ、
「やりがい重視のグループ」が大きく「お金重視グループ」の
年収を引き離していたそうです。
でも私自身の経験でも、その結果はごく当然だろな、
というのが実感です。
ところが「お金以外」の「強い動機付け」を持ち続けて、
ずーっと長い間商売をやり続けていくと、
どこかで何故か不思議に「お金」が残る時がきます。
景気の動向もあるし、運、不運もあるし、
どこでその「良い波」が来るか、は全くわかりませんが、
ずっと長あーく前向きに続けているうちに
「その波に乗れる」ときが必ずきます。
そこに至るまでにものすごく長い年数がかかるのです。
その62脱サラ独立の動機づけ―2へつづく