2011.
07.
30
「脱サラに成功する」ということの意味を
少し考えてみたいと思います。
もしかして、人によって「成功の定義」は様々かもしれません。
「年収が1000万円を超えること」
「年収が3000万円を超えること。」
「売上がウン億円を達成すること。」
それはそれですばらしい成功だと思うのですが、仮に
年収3000万円を達成できたとしても、その後破たんして廃業し、
4000万円の負債を抱えてしまったら、
その人の「脱サラ、独立」は成功したとはいえません。
事実このような形で多額の借入金を抱えて廃業する方は
たくさんおられると思います。
しかし、もしもあなたが「脱サラ、独立、開業」を目指すならば、
それだけはなんとしてでも絶対に避けなければなりません。
成功の定義と目標設定とはまた別だと思います。
ちょっとややこしくてスミマセン。
この脱サラする為の「目標設定」に関しては非常にむつかしい
側面がありますので、また別の機会に
詳しく述べさせて頂きたいと思います。
少しむつかしい言い方かもしれまぜんが
「仕事というものに対する自分自身の動機付け」という問題に
深く関わってくるからです。
このブログではまず私自身の「成功の定義」として、
「脱サラ、独立した後、少なくとも15年以上の継続期間を持ち、
なおかつ、その後も破たんせず、ずっと営業し続けていくこと。」
「継続は力なり。」
私の一番好きな言葉です。
「15年以上」という数字にも深い意味があります。
のちほどまた、少しずつ詳しくお話させて頂きます。
つまり簡単に言えば、
脱サラした以上、3年、5年、10年、15年、20年と、
その後もずっと破たんせずに営業し続ける。
ということです。
このブログでは以上の私自身の「成功の定義」を設けさせて頂いて、
それに沿ってこれからのお話を進めさせて頂きたいと思います。
(なんだかまだまだ長くなってしまいそうです。ゴメンナサイ、、。
どうか最後までおつきあい下さいネ、、、。)
そして長くなりますが、少しずつ読み進めて頂いて、
なぜ一見全くかけ離れているように思われる
ごく普通にサラリーマンを長年してきた人こそが、
ウチのような建築の世界でより「脱サラ成功」させる要素を
たくさんお持ちなのか。 を、ご理解頂けたら。
と本当に願っています。
そして私が大好きなガテンな世界をもっともっと知って頂けたら。
と思っています。
少し考えてみたいと思います。
もしかして、人によって「成功の定義」は様々かもしれません。
「年収が1000万円を超えること」
「年収が3000万円を超えること。」
「売上がウン億円を達成すること。」
それはそれですばらしい成功だと思うのですが、仮に
年収3000万円を達成できたとしても、その後破たんして廃業し、
4000万円の負債を抱えてしまったら、
その人の「脱サラ、独立」は成功したとはいえません。
事実このような形で多額の借入金を抱えて廃業する方は
たくさんおられると思います。
しかし、もしもあなたが「脱サラ、独立、開業」を目指すならば、
それだけはなんとしてでも絶対に避けなければなりません。
成功の定義と目標設定とはまた別だと思います。
ちょっとややこしくてスミマセン。
この脱サラする為の「目標設定」に関しては非常にむつかしい
側面がありますので、また別の機会に
詳しく述べさせて頂きたいと思います。
少しむつかしい言い方かもしれまぜんが
「仕事というものに対する自分自身の動機付け」という問題に
深く関わってくるからです。
このブログではまず私自身の「成功の定義」として、
「脱サラ、独立した後、少なくとも15年以上の継続期間を持ち、
なおかつ、その後も破たんせず、ずっと営業し続けていくこと。」
「継続は力なり。」
私の一番好きな言葉です。
「15年以上」という数字にも深い意味があります。
のちほどまた、少しずつ詳しくお話させて頂きます。
つまり簡単に言えば、
脱サラした以上、3年、5年、10年、15年、20年と、
その後もずっと破たんせずに営業し続ける。
ということです。
このブログでは以上の私自身の「成功の定義」を設けさせて頂いて、
それに沿ってこれからのお話を進めさせて頂きたいと思います。
(なんだかまだまだ長くなってしまいそうです。ゴメンナサイ、、。
どうか最後までおつきあい下さいネ、、、。)
そして長くなりますが、少しずつ読み進めて頂いて、
なぜ一見全くかけ離れているように思われる
ごく普通にサラリーマンを長年してきた人こそが、
ウチのような建築の世界でより「脱サラ成功」させる要素を
たくさんお持ちなのか。 を、ご理解頂けたら。
と本当に願っています。
そして私が大好きなガテンな世界をもっともっと知って頂けたら。
と思っています。
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2011.
07.
29
今までの道のり・・・11
何といっても脱サラした元の会社と、夫とAさんの仕事も
規模は違えど同じシステム商品を扱う土俵の上。
会社をそういう形で辞めているワケですから、人脈を紹介して
もらったり小さな仕事をまわしてもらったりは絶対できなかったと
思います。
どんな商売をするにせよ、独立、開業するなら尚更、元の会社や
関係者の方が将来いつどのような形でお客様になってくださるか
わかりません。 くれぐれも辞める時の辞め方には周到に
気を抜かないようにしておかないといけません。
(世間は広いようで狭いです。)
特にそれが同業界ならば、万一自分の仕事が激減した時に
(そういうことはしょっちゅぅ起こります。)
かつての人間関係から小さな仕事でも回してもらえる可能性は
充分あるので、辞める時の「最後の詰めの甘さ」が命取りに
なることもあるのです。
継続して仕事をとってゆくのに本人が予想した以上に
苦労したであろうことは容易に想像がつきますが、それでも男1匹、
腹を決めて断行した脱サラ、独立。
もうとにかくまじめな人ですから、この時ほど死に物狂いで
営業したことは後にも先にもなかっただろうと思います。
と、ここまで彼に話を聞いてきて、(事情聴取してきて、)
私 「そんなんやったらこの時分、相当に
色々とキツかったのと違うん?」
夫 「うーん。 しんどかった。
なんせお前に毎月給料わたされへんねんもん。」
私 「、、、仕事がしんどかったんではなくて?」
夫 「そうやないねん。
仕事は自分で決めて独立してんねんから、
とっくに腹くくってるし、
しんどいどうのと言ってられへんけど、
自分の嫁にきちんきちんと毎月給料わたされへんゆうのは
男としてホンマにつらいねんで。」
うーん。そうなのか。
あら。 ちょっと思い出したのかしら?
心なしか目が涙目に、、。(笑) (ウソ)
いや、しかしまてよ。
あの時点で私には独立した時の仕事のくわしい内容も、
具体的な進捗状況も、細かく聞かされた覚えが全然ないよ?
私が聞かなかったんだっけ?
私 「私にくわしく事情説明して、ちょっと今月給料ないぞ、
とか何とかなんでちゃんと説明せえへんかったん?」
夫 「そんな恐ろしいことが言えるか。」
私 「、、、、。」
順調にいっているならともかく、うまくいっていない仕事のことは
嫁には言えそうで言えないモノみたいです。(笑)
ただ、仕事の性質上、商品を納品してすぐに現金が回収できるとは
限らず、各業者さんの施工後に売上が立つ場合もあり、
数ヵ月先になることも何度かあったようです。
私自身は、手形を切ったりもらったりしたことは1度もなくて、
その切り方もいまだに良く知らないのですが(笑)、
私の両親は(自営業)手形で何度か痛い思いをしていました。
それでも踏ん張って、息長くやってゆけば何とかなったかもしれませんが
残念ながら、Aさんと長くやってゆくことはできなかったようです。
何故ならAさんには妻も子供もいるのですから、たとえ数カ月と
いえど、収入が途絶えるということは大変なこと。
Aさんは1年足らずで「いち抜けた」されました。(笑)
今までの道のり-12は
その19 せまりくる得体のしれない不安
に続きます。
何といっても脱サラした元の会社と、夫とAさんの仕事も
規模は違えど同じシステム商品を扱う土俵の上。
会社をそういう形で辞めているワケですから、人脈を紹介して
もらったり小さな仕事をまわしてもらったりは絶対できなかったと
思います。
どんな商売をするにせよ、独立、開業するなら尚更、元の会社や
関係者の方が将来いつどのような形でお客様になってくださるか
わかりません。 くれぐれも辞める時の辞め方には周到に
気を抜かないようにしておかないといけません。
(世間は広いようで狭いです。)
特にそれが同業界ならば、万一自分の仕事が激減した時に
(そういうことはしょっちゅぅ起こります。)
かつての人間関係から小さな仕事でも回してもらえる可能性は
充分あるので、辞める時の「最後の詰めの甘さ」が命取りに
なることもあるのです。
継続して仕事をとってゆくのに本人が予想した以上に
苦労したであろうことは容易に想像がつきますが、それでも男1匹、
腹を決めて断行した脱サラ、独立。
もうとにかくまじめな人ですから、この時ほど死に物狂いで
営業したことは後にも先にもなかっただろうと思います。
と、ここまで彼に話を聞いてきて、(事情聴取してきて、)
私 「そんなんやったらこの時分、相当に
色々とキツかったのと違うん?」
夫 「うーん。 しんどかった。
なんせお前に毎月給料わたされへんねんもん。」
私 「、、、仕事がしんどかったんではなくて?」
夫 「そうやないねん。
仕事は自分で決めて独立してんねんから、
とっくに腹くくってるし、
しんどいどうのと言ってられへんけど、
自分の嫁にきちんきちんと毎月給料わたされへんゆうのは
男としてホンマにつらいねんで。」
うーん。そうなのか。
あら。 ちょっと思い出したのかしら?
心なしか目が涙目に、、。(笑) (ウソ)
いや、しかしまてよ。
あの時点で私には独立した時の仕事のくわしい内容も、
具体的な進捗状況も、細かく聞かされた覚えが全然ないよ?
私が聞かなかったんだっけ?
私 「私にくわしく事情説明して、ちょっと今月給料ないぞ、
とか何とかなんでちゃんと説明せえへんかったん?」
夫 「そんな恐ろしいことが言えるか。」
私 「、、、、。」
順調にいっているならともかく、うまくいっていない仕事のことは
嫁には言えそうで言えないモノみたいです。(笑)
ただ、仕事の性質上、商品を納品してすぐに現金が回収できるとは
限らず、各業者さんの施工後に売上が立つ場合もあり、
数ヵ月先になることも何度かあったようです。
私自身は、手形を切ったりもらったりしたことは1度もなくて、
その切り方もいまだに良く知らないのですが(笑)、
私の両親は(自営業)手形で何度か痛い思いをしていました。
それでも踏ん張って、息長くやってゆけば何とかなったかもしれませんが
残念ながら、Aさんと長くやってゆくことはできなかったようです。
何故ならAさんには妻も子供もいるのですから、たとえ数カ月と
いえど、収入が途絶えるということは大変なこと。
Aさんは1年足らずで「いち抜けた」されました。(笑)
今までの道のり-12は
その19 せまりくる得体のしれない不安
に続きます。
2011.
07.
28
今までの道のり・・・10
夫が1回目の脱サラ後、Aさんと始めた最初の仕事は、
大型衣料流通センターの大規模改修工事にシステム関連品を
納めるという仕事でした。
その衣料流通センターはK工業に在職している時に
夫が開拓しつつあった大きな得意先だったようです。
しかしそれってK工業にしてみれば
「トンビにアブラゲさらわれた」
ようなものではないでしょうか?(笑)
商道に外れているように思うのですが、、。(笑)
私自身もまがりなりに
長い間商売をさせて頂いてきて、
長年の経験から「目先の利益」より
「人としてまっすぐなあり方や生き方」
を、自分なりに懸命に追求するということが、
結局のところ
「利益は後から必ずついてくる。」
と、確信しているので
この時点での夫とAさんの独立、開業の始め方は
まちがっていたのでは、、、?
と、感じたのですが、
やはり案の定うまくいきませんでした。(笑)
これは一見きれいごとに聞こえるかもしれません。
しかしそうではなく、
世の中のお客様というのは実にするどく、
そこの事業主の生きざま、あり様を
見抜いておられるのです。
それこそが実にシビアな現実なのです。
今後脱サラ、独立を計画される方には
この一点はしっかりと押えていて頂きたいのです。
この一点を心底押えた方はすでに9割方、
「独立成功に王手をかけた。」
とさえ私は考えています。
衣料流通センターの改修プロジェクトがなかなか順調に進まず、
同時進行で小さな仕事をいくつかとっていたようですが、
毎月の給料をきちんきちんととれるにはなかなか至らず、
独立して半年をすぎる頃から
あせりを感じてきていたようでした。
当時もちろんパソコンなどなかった時代です。
FAXもまだ一般家庭では使われていませんでした。
私はこの時の仕事には全く関わっていなかったので、
チラシ、ダイレクトメールといったような
細かい書類面にまでほとんど手がまわっていなかったと思います。
もう、もろにアナログに足で歩く営業のみです。(笑)
営業廻りに加えて、
展示会のようなものも何度かやっていました。
この展示会の前後は
文字通り殺人的な激務で帰宅する時は
顔がドス黒くなっていました。(笑)
この間、お給料はあったりなかったりだったと
記憶しています。
お給料がある時の金額がいくらだったか
忘れてしまいましたが1年後、
全くなくなってしまいました。(笑)
夫が1回目の脱サラ後、Aさんと始めた最初の仕事は、
大型衣料流通センターの大規模改修工事にシステム関連品を
納めるという仕事でした。
その衣料流通センターはK工業に在職している時に
夫が開拓しつつあった大きな得意先だったようです。
しかしそれってK工業にしてみれば
「トンビにアブラゲさらわれた」
ようなものではないでしょうか?(笑)
商道に外れているように思うのですが、、。(笑)
私自身もまがりなりに
長い間商売をさせて頂いてきて、
長年の経験から「目先の利益」より
「人としてまっすぐなあり方や生き方」
を、自分なりに懸命に追求するということが、
結局のところ
「利益は後から必ずついてくる。」
と、確信しているので
この時点での夫とAさんの独立、開業の始め方は
まちがっていたのでは、、、?
と、感じたのですが、
やはり案の定うまくいきませんでした。(笑)
これは一見きれいごとに聞こえるかもしれません。
しかしそうではなく、
世の中のお客様というのは実にするどく、
そこの事業主の生きざま、あり様を
見抜いておられるのです。
それこそが実にシビアな現実なのです。
今後脱サラ、独立を計画される方には
この一点はしっかりと押えていて頂きたいのです。
この一点を心底押えた方はすでに9割方、
「独立成功に王手をかけた。」
とさえ私は考えています。
衣料流通センターの改修プロジェクトがなかなか順調に進まず、
同時進行で小さな仕事をいくつかとっていたようですが、
毎月の給料をきちんきちんととれるにはなかなか至らず、
独立して半年をすぎる頃から
あせりを感じてきていたようでした。
当時もちろんパソコンなどなかった時代です。
FAXもまだ一般家庭では使われていませんでした。
私はこの時の仕事には全く関わっていなかったので、
チラシ、ダイレクトメールといったような
細かい書類面にまでほとんど手がまわっていなかったと思います。
もう、もろにアナログに足で歩く営業のみです。(笑)
営業廻りに加えて、
展示会のようなものも何度かやっていました。
この展示会の前後は
文字通り殺人的な激務で帰宅する時は
顔がドス黒くなっていました。(笑)
この間、お給料はあったりなかったりだったと
記憶しています。
お給料がある時の金額がいくらだったか
忘れてしまいましたが1年後、
全くなくなってしまいました。(笑)
2011.
07.
28
1990年半ばあたりから、
人件費の削減のために各企業一斉に
「新卒採用」を大幅に控えるという時代が長く続きました。
控えた分の足りない人材を
正社員の半分以下の人件費の
「派遣、フリーター」などでまかないました。
今や「派遣、フリーター」は
全労働者の4割近くに達しつつある。
ともいわれています。
そのため一時期企業の収益は
回復基調に転じましたがその後、
リーマンショックで吹き飛んでしまいました。
しかも企業側が予測していたより
人件費の削減は実現せず、
(それはそうです。
中高年の給料はすでに「新卒」の何倍もの
高水準ですから。)
何よりも「新しい力、戦力」が
育ってこないという事態になりました。
結果企業の「人材の空洞化」が進み、
あわてて経営者達は削減すべき人件費を
安い「新卒」から高給の「中高年」へとシフトしました。
リストラです。
企業が欲しいのは「新卒」のみであって、
「既卒」はいりません。
しかし、ホワイトカラーの失業率が
特に問題なのはそれだけではありません。
もっと深刻なことは、
大手企業は数年も前からホワイトカラーの人材を
日本よりも賃金の安い海外、
特に中国に大量に「アウトソーシング」
しています。
( ちなみにアメリカは主にインドへです。)
原因はグローバル化とIT化です。
もっと以前までは、
海外への雇用の流出はブルーカラー系の
単純労働だけだったはずです。
ところがIT化が進んだために、
ホワイトカラーの仕事をマニュアル化して、
海外流出させ、
大量の失業者を出しているのです。
たとえばデスク上でできる仕事、
経理、総務、ソフト開発、人事など
本来ならば日本のホワイトカラーの業務であった仕事や、
あるいは
コールセンター業務などが
どんどん中国などへ流出しています。
日本の中国でのアウトソーシングの
最大拠点は大連です。
ここにものすごく優秀な中国人の人材が
ワンサカといるそうです。
あまり知られていないかもしれませんが、
以前ウチのパソコンは
NECだったのですが、「お客様サポートセンター」に
電話コールした先はなんと中国でした。
このことを業者の人から聞いた時、
もう、のけぞるぐらい驚きました。
だって日本語ペラペラ。
ほとんど日本人そのものなのですから。
まさか電話の向こうが中国で、
中国人の人としゃべっていたとは
想像もしませんでした。
すでに、旅行業界、通信販売、各モバイル企業などが
コールセンターを中国をメインに
海外へアウトソーシングしています。
グローバルな過当競争に打ち勝つため、
企業は情け容赦なく
よりコストが安くつくあの手この手を打ちます。
デスク上で可能な仕事は
徹底してマニュアル化することにより、
パソコンを1クリックするだけで送信できるのですから、
優秀なより安い人材が膨大に存在する
インド、中国などへシフトするのです。
特にインドは理工系の優秀な人材も多く、
先進国のハイレベルなソフト開発、
システム業務なども引き受けているそうです。
すでにアメリカでは
「高学歴の優秀な人たち」が
インドへの大量のアウトソーシングの結果、
ワーキングプア化しています。
( NHK特集を見た方、多いと思います。)
アメリカがくしゃみをすれば日本が大風邪をひく。
というのは戦後の長い歴史の中で明らかです。
こんな時代がこようとは、
大昔まだ私が新卒OLだった頃、
一体誰が予測できたでしょうか?
絶対に安全だと誰もが信じていたレールが
ある日突然目の前ではずされてしまうことも
ありうるのです。
結論として頼れるのは自分のみ。です。
自分自身の「筋力」のみ。
しかもひと昔前ならば頭脳明晰でさえあれば、
もしかして無事ゴールまでのレールに
乗れたかもしれませんが、事態がこうなってくると
もはやそれだけではダメ。
かもしれないのです。
頭脳と肉体との筋トレが必要です。
いかに早い段階から頭も体も
「筋トレ」しておくか。
だと思うのです。
人件費の削減のために各企業一斉に
「新卒採用」を大幅に控えるという時代が長く続きました。
控えた分の足りない人材を
正社員の半分以下の人件費の
「派遣、フリーター」などでまかないました。
今や「派遣、フリーター」は
全労働者の4割近くに達しつつある。
ともいわれています。
そのため一時期企業の収益は
回復基調に転じましたがその後、
リーマンショックで吹き飛んでしまいました。
しかも企業側が予測していたより
人件費の削減は実現せず、
(それはそうです。
中高年の給料はすでに「新卒」の何倍もの
高水準ですから。)
何よりも「新しい力、戦力」が
育ってこないという事態になりました。
結果企業の「人材の空洞化」が進み、
あわてて経営者達は削減すべき人件費を
安い「新卒」から高給の「中高年」へとシフトしました。
リストラです。
企業が欲しいのは「新卒」のみであって、
「既卒」はいりません。
しかし、ホワイトカラーの失業率が
特に問題なのはそれだけではありません。
もっと深刻なことは、
大手企業は数年も前からホワイトカラーの人材を
日本よりも賃金の安い海外、
特に中国に大量に「アウトソーシング」
しています。
( ちなみにアメリカは主にインドへです。)
原因はグローバル化とIT化です。
もっと以前までは、
海外への雇用の流出はブルーカラー系の
単純労働だけだったはずです。
ところがIT化が進んだために、
ホワイトカラーの仕事をマニュアル化して、
海外流出させ、
大量の失業者を出しているのです。
たとえばデスク上でできる仕事、
経理、総務、ソフト開発、人事など
本来ならば日本のホワイトカラーの業務であった仕事や、
あるいは
コールセンター業務などが
どんどん中国などへ流出しています。
日本の中国でのアウトソーシングの
最大拠点は大連です。
ここにものすごく優秀な中国人の人材が
ワンサカといるそうです。
あまり知られていないかもしれませんが、
以前ウチのパソコンは
NECだったのですが、「お客様サポートセンター」に
電話コールした先はなんと中国でした。
このことを業者の人から聞いた時、
もう、のけぞるぐらい驚きました。
だって日本語ペラペラ。
ほとんど日本人そのものなのですから。
まさか電話の向こうが中国で、
中国人の人としゃべっていたとは
想像もしませんでした。
すでに、旅行業界、通信販売、各モバイル企業などが
コールセンターを中国をメインに
海外へアウトソーシングしています。
グローバルな過当競争に打ち勝つため、
企業は情け容赦なく
よりコストが安くつくあの手この手を打ちます。
デスク上で可能な仕事は
徹底してマニュアル化することにより、
パソコンを1クリックするだけで送信できるのですから、
優秀なより安い人材が膨大に存在する
インド、中国などへシフトするのです。
特にインドは理工系の優秀な人材も多く、
先進国のハイレベルなソフト開発、
システム業務なども引き受けているそうです。
すでにアメリカでは
「高学歴の優秀な人たち」が
インドへの大量のアウトソーシングの結果、
ワーキングプア化しています。
( NHK特集を見た方、多いと思います。)
アメリカがくしゃみをすれば日本が大風邪をひく。
というのは戦後の長い歴史の中で明らかです。
こんな時代がこようとは、
大昔まだ私が新卒OLだった頃、
一体誰が予測できたでしょうか?
絶対に安全だと誰もが信じていたレールが
ある日突然目の前ではずされてしまうことも
ありうるのです。
結論として頼れるのは自分のみ。です。
自分自身の「筋力」のみ。
しかもひと昔前ならば頭脳明晰でさえあれば、
もしかして無事ゴールまでのレールに
乗れたかもしれませんが、事態がこうなってくると
もはやそれだけではダメ。
かもしれないのです。
頭脳と肉体との筋トレが必要です。
いかに早い段階から頭も体も
「筋トレ」しておくか。
だと思うのです。
2011.
07.
27
「昇進ポスト」はパイの奪い合いですが、多くの企業は先程いった
「高いレベルで上昇し続ける売上」もなければ、当然ながらこの先
「永遠に売上が上がり続ける。」という見通しも全くないので、
「年功序列システム」はすでに機能していません。
つまり、昔なら10個あったイスが1つしか用意できません。
1番乗りで「昇進ポスト」というイスに座れなかった人は
そのイスが空くまでずっと順番待ちですが、
1991年のバブル崩壊後の「超就職氷河期」を
勝ち抜いてきたオオカミのような連中が
ズラーッと長蛇の列をつくっています。
残念ながらほとんどの多くの若者たちは
上の「ポスト」に座れる日の目を見ないまま
ずっと勤続してゆくしかありません。
つまり、「末端の下働き」のままでこの先ずっと、
働き続けることを余儀なくされてしまうのです。
口でいうのはたやすいですが、
1人の生身の人間にとってそれはつらく、長く、
出口の見えない道のりかもしれません。
「派遣、フリーター」の方たちの仕事内容や
労働時間がほとんど同じでも権限移譲もなく、
「昇給」も見込めない過酷な現状は良くご存じのとおりです。
「仕事へのやりがいやモチベーション」と
「序列」とはやはり事実上、
密接にリンクすると思います。
会社という組織では序列があがり、
権限の移譲がなければ
「やりがいのある仕事」
をさせてもらえるのは実際の所
なかなかむずかしいのではないでしょうか?
若い人たちが「仕事のやりがい」を
求める、求めない以前に、会社側には、
彼らが「やりがいのある仕事」につける機会など
本当にくるのでしょうか?
前回お話したように、
多くの企業ですでに「定期昇給」の
完全廃止を打ち出しており、
仕事の中身も「やりがい」とは程遠いものならば、
当然のことながらまじめで、
上昇志向の強い人ほど現実の閉塞感に
絶望してしまうと思います。
しかもその先の見えない閉塞感が、
今後彼らの人生の何十年の長きにわたって
ずっと続いてゆくわけです。
昨今「30代会社員のうつ病」が
激増していることが社会問題になっていますが、
このような閉塞感に閉ざされた状況で長期にわたって
働き続けることがいかに彼らの精神を蝕んでいるかが
容易に想像することができます。
かつての私を含む、
サラリーマンの夫を持つ妻たちの皆さんは、
このような現在の日本企業の状況をしっかりと把握し、
いかに夫たちがつらく苦しく
閉塞感に閉ざされた会社勤めを
私たち妻子の為にやり続けているかを
理解、認識しておく必要があると思うのです。
まちがっても、
何でちっとも給料上がらないの? とか
何でいつまでも出世できないの? とか
全然実力ないんじゃないの? とか
リストラされたらどうすんのよ?
などと言ってはいけません。(笑)
いつ何どき自分の夫がある夜突然、
「もうこれ以上がまんできない。俺はいち抜けた。」
と言い出す可能性はあります。(笑)
つづく
「高いレベルで上昇し続ける売上」もなければ、当然ながらこの先
「永遠に売上が上がり続ける。」という見通しも全くないので、
「年功序列システム」はすでに機能していません。
つまり、昔なら10個あったイスが1つしか用意できません。
1番乗りで「昇進ポスト」というイスに座れなかった人は
そのイスが空くまでずっと順番待ちですが、
1991年のバブル崩壊後の「超就職氷河期」を
勝ち抜いてきたオオカミのような連中が
ズラーッと長蛇の列をつくっています。
残念ながらほとんどの多くの若者たちは
上の「ポスト」に座れる日の目を見ないまま
ずっと勤続してゆくしかありません。
つまり、「末端の下働き」のままでこの先ずっと、
働き続けることを余儀なくされてしまうのです。
口でいうのはたやすいですが、
1人の生身の人間にとってそれはつらく、長く、
出口の見えない道のりかもしれません。
「派遣、フリーター」の方たちの仕事内容や
労働時間がほとんど同じでも権限移譲もなく、
「昇給」も見込めない過酷な現状は良くご存じのとおりです。
「仕事へのやりがいやモチベーション」と
「序列」とはやはり事実上、
密接にリンクすると思います。
会社という組織では序列があがり、
権限の移譲がなければ
「やりがいのある仕事」
をさせてもらえるのは実際の所
なかなかむずかしいのではないでしょうか?
若い人たちが「仕事のやりがい」を
求める、求めない以前に、会社側には、
彼らが「やりがいのある仕事」につける機会など
本当にくるのでしょうか?
前回お話したように、
多くの企業ですでに「定期昇給」の
完全廃止を打ち出しており、
仕事の中身も「やりがい」とは程遠いものならば、
当然のことながらまじめで、
上昇志向の強い人ほど現実の閉塞感に
絶望してしまうと思います。
しかもその先の見えない閉塞感が、
今後彼らの人生の何十年の長きにわたって
ずっと続いてゆくわけです。
昨今「30代会社員のうつ病」が
激増していることが社会問題になっていますが、
このような閉塞感に閉ざされた状況で長期にわたって
働き続けることがいかに彼らの精神を蝕んでいるかが
容易に想像することができます。
かつての私を含む、
サラリーマンの夫を持つ妻たちの皆さんは、
このような現在の日本企業の状況をしっかりと把握し、
いかに夫たちがつらく苦しく
閉塞感に閉ざされた会社勤めを
私たち妻子の為にやり続けているかを
理解、認識しておく必要があると思うのです。
まちがっても、
何でちっとも給料上がらないの? とか
何でいつまでも出世できないの? とか
全然実力ないんじゃないの? とか
リストラされたらどうすんのよ?
などと言ってはいけません。(笑)
いつ何どき自分の夫がある夜突然、
「もうこれ以上がまんできない。俺はいち抜けた。」
と言い出す可能性はあります。(笑)
つづく