脱サラ独立 今までの道のり

今までの道のり・・・1

夫が突然
「脱サラしたい。独立する。」
と、言い出したのは今から20年以上も昔のある晩のことでした。

その時のことは正直言って
細かいことまでは良く覚えていないのですが、
開いた口が塞がらないほど
びっくり仰天したことは良く覚えています。

独立? 何をバカなことを言い出すの?
脱サラ? リストラでもされそうなの?
そんなこと今までおくびにも出してなかったくせに。
いや、出していたのに私が気付かなかったのか。
いや、そんなことはどちらでもいいのだが。

「何が不満なの?」
「何を考えているの?」
「何かやりたいことでもあるの?」
「お金はどうするの?」
「今まで私にひとっ言の相談もしないでッ。」
「一体誰にそそのかされてるのよ?」
「バッカじゃないの?」

と、ポンポン口が機関銃になってしまい、
落ち着け、落ち着け、と自分に言い聞かすのですが、
どうにも止められません。
あげくその晩は、夜中の３時頃まで
大ゲンカになってしまいました。

―あの悪夢のような夜から幾世相。

夫と私。　
何度も脱サラを企てては失敗し、
3度目の正直でようやく独立できたデコボココンビの
「脱サラ、独立日記」
の始まりです。